新しい総合エネルギー産業は生まれるか

 

私は昔、石油会社に勤めていて太陽電池をやっていました。その後、その会社は太陽電池ビジネスから撤退したので、私はリストラされ一人で太陽電池ビジネスを細々とやっていました。そのような背景があるので、石油会社が今後どのようになるのかを興味を持って見ています。また当然、エネルギー産業全体がどのようになっていくのかも興味を持っています。

 

私が居た頃もそうでしたが、石油会社は将来のことを考えてエネルギー関連ビジネスに進出する意欲を持っていました。最近は石油ビジネスの縮小化が進んでいますので、その傾向はますます強まっていると想像しています。実際、各石油会社は発電ビジネスなどに手を出してきています。

 

この傾向は石油会社に限らず、電力会社はもちろん、ガス会社や他のエネルギー関連の会社には全てあてはまることでしょう。これから電力自由化になりますので、いろいろな会社が電力を絡めたエネルギー事業に進出してくると思います。

 

そのような総合エネルギー事業を狙うビジネスの記事を一つ見つけました。この記事ではSAPという会社がエネルギー産業に進出を目指しているようです(電力システム改革後に起こる総合エネルギー産業化とビジネスモデル変革)。

SAP

SAPは確かソフト会社だったと思います。記事ではSAPは既に海外でスマートメーターや系統制御などエネルギー関連事業の経験があると紹介していますが、この会社がどこまで食い込めるかは未知数です。確かにIT技術は総合エネルギー事業に必要でしょうが、エネルギー供給は広域供給事業なのでネットワークの資産やノウハウを持っていることがより有効だろうと思います。例えば、NTTやソフトバンクは総合エネルギー事業に大いに絡めるだろうなと思っています。

 

電力自由化に向けて、既に新電力の動きが活発化しています。スマートコミュニティのプロジェクトも盛んに行われています。これらを含めて、新しいネットワークの総合エネルギー事業という産業が出てくるのでは期待していますが、スケールの大きい話なのでどのようになるか私には想像がつきません。

 

とは言え、俗っぽい意味で、私がいた会社がどのようになるのか興味津々で眺めています。別に恨みを持っているのではなく、リストラが成功だったのかどうか冷めた気持ちで・・・・、本当かな?

 

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