三井物産が途上国と先進国で太陽光発電プロジェクトを進めているという記事がありました(三井物産がインドでも米国でも分散電源に注力する理由)。
三井物産と言えば、1990年代頃の途上国太陽光発電プロジェクトを結構熱心にやっていた印象があります。90年代の終わり頃には他の商社もやり始めましたが、その後、ドイツでFITが始まると、途上国での太陽光発電プロジェクトは急速に萎んでしまいました。最近になってまた途上国太陽光プロジェクトを行う商社が出てきたようです。
私は途上国太陽光の方は多少経験がありますので、上記の記事のインドの話が気になるのですが、記事だけを見ると特に目新しい内容は見当たりませんでした。三井物産は古くから海外太陽光プロジェクトを経験しているので、細かいノウハウで勝負するつもりなのでしょうかね。しかし、三井物産も90年代の終わりから最近まで途上国太陽光の経験が不足気味と思いますので、対抗できるノウハウを持っているのかなと思います。一方で、この期間、欧米はもちろん中国やインドも途上国の太陽光プロジェクトを継続し、ノウハウ習得を積み重ねていますからね。
結局、三井物産もインドのOMCというベンチャーに出資するだけのことで、別に三井物産の優位性というものは無い気がします。まぁ、これが当たるかもしれませんし、長い目で見ると一つの経験としてノウハウ習得の場になるのかもしれません。三井物産は大きな会社ですから、数あるプロジェクトの一つにすぎませんから・・・。
とにかく、日本は途上国の太陽光分野では昔から海外に遅れていますので、できれば少しでも挽回できる活動になることを願っています。
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