あれっ、非FIT電気にはこれまで非化石証書を発行していなかったのですか。非化石証書の認定機関である日本ユニシスは非FIT電気に対しても非化石証書を発行すると発表しました(FITを利用しない再エネ電源にも「非化石証書」を、日本ユニシスが認定業務を開始)。いずれにせよ、再エネの普及促進環境が進むことは歓迎です、と思いましたが、意外にこの世界は複雑ですね。
本来、非FIT電気なら非化石証書を受けていて当然なのに変だな、と疑問に思って調べてみました。よく似た制度に「グリーン電力証書」と「J-クレジット」というものがあって、「非化石証書」は後発のようです。これらはどのような関係にあるのか・・・、自然エネルギー財団の「非化石証書の取引が2018年5月に始まる 自然エネルギーの電力を増やす手段になるか」というコラムに比較表があります(下図)
表を見ても良く判らないですが(笑)、いずれも再エネ電気の環境価値を証書化するためにあります。認定方法はグリーン電力証書やJ-クレジットの方が厳密そうですね。RE100に認められるのもグリーン電力証書やJ-クレジットのようです。非化石証書がRE100に認められるかどうかはまだ判りません。
RE100の要件は厳密で、日本のFIT電気がRE100の対象にならないことは有名ですね。しかし、FIT電気にも環境価値はある筈で、それが認められないというのは不本意です。恐らく、このような背景から、FIT電気にも公式の環境価値を与えようと非化石証書を作ったのではないかと思えます。私の想像、当たっていますかね。
そうすると非FIT電気に非化石証書を与えるのは、蛇足気味であまり意味が無いように思えます。まぁ、あっても良いのですが、それよりFIT電気に非化石証書を付けてRE100に認めてもらえるようにする方が重要でしょう。そういう運動もしているのでしょうけれど・・・。
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