数日前に革新機構がシャープの太陽電池部門をソーラーフロンティアに統合する案を出した時は、革新機構がシャープの再建をやるのだと思いましたが(シャープの太陽電池をソーラーフロンティアに統合?)、大逆転でホンハイがシャープを買収することがほぼ決まったようです(<シャープ>鴻海が買収へ)。
驚きましたが、外国企業であるという点を除けばホンハイの再建案の方が革新機構よりはるかに条件が良いのですから、シャープからすればホンハイに傾くのは当然だったのでしょう。まだシャープの合理化は進むでしょうが、ホンハイは基本的に事業整理をしないそうなので、太陽電池事業は残るのでしょう。
ホンハイによるシャープ支援の話はかなり前からありましたが、うまく行きませんでした。そこに革新機構がシャープ救済に本気になってきたので、ホンハイもやっと好条件を出してきました。高く売れたということになるのでしょうか。日本にとっては技術流出で痛いことになるのでしょうか。難しいですね。
もっとも技術流出だけでなく・・・、
シャープはかなり日本の中にネットワークを持っていますので、ホンハイの力で息を吹き返すとしたら、太陽電池だけでなくほとんどの電気会社にとって脅威になって来るかもしれません。太陽電池会社のパナソニック、ソーラーフロンティア、京セラなどはどう対応していくでしょうか。
それにしても世の中グローバルになってきましたね。日本の会社が海外の会社を買収するのは喜ばしいですが、シャープが台湾企業に買い取られたということには時代を感じさせられます。
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