NEDOの新エネルギー分野の27年度成果報告会がパシフィコ横浜であり、行ってきました。エネルギー分野の全ての分野の報告がありますが、やはり太陽光発電分野がメインで28日、29日に実施されています。
日本の太陽光発電技術は世界の最先端にあり、その研究開発の総監督であるようなNEDOの成果報告はこの分野の技術開発状況を知るのには良い機会なので、できるだけ参加するようにしています。
しかし、あまりにも発表件数が多く、1件当たり10分ほどしか発表時間が無いため、あまり詳細までの説明は難しいようでした。私は既に第一線を退いていますし、場所が横浜と遠いこともあって、結局28日のみの参加にしました。
ただ、一日でも参加すると予稿集がもらえるので有益です。28日の発表を聞いていると、ほぼ予稿集通りの発表なので、私のような者には予稿集があれば十分とも言えます。
ざっと発表や予稿集を見たところでは・・・、
近未来の効率向上研究としてヘテロ接合やPERCの技術、未来の超高効率太陽電池などは従来からと同様に行われています。低コスト化のための研究として、基板を更に薄くスライスしたり銀ペーストの代替になる銅ペーストの開発など行われていますが、だんだんと乾いた雑巾を絞るような努力になっているような気がします。意外に有機太陽電池の研究が多いような気がしました。太陽電池リサイクルの研究なども行われていて、EVAを剥離や焼却、薬品処理などで金属などを回収する方法が検討されていました。また、ソーラーシェアリングのような農業応用研究がNEDOでもかなり熱心に行われているのには驚きました。
研究というものはそうそう進歩しないので、1年ぐらいではあまり進歩が判りにくいですが、取りあえず今回の発表で気がついたことを次回から紹介していこうと思います。
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