太陽光発電の過積載がどれぐらいまで可能かという話題を良く聞きます。150%ぐらいの過積載は良くありますが、200%だとどうなのでしょうか。一番問題になるのはパワコンの電圧範囲でしょうが、電圧を許容範囲の上限ぎりぎりで長時間作動させても大丈夫でしょうか。パワコンの寿命が短くならないのでしょうか。
そんなことを気にしていたら、過積載率244%の実験をするという記事がありました(低圧案件で過積載比約2.4倍、鹿島市の企業が検証を開始)。赤嶺電研企画という会社が検証を行うようです。10kWのパワコンに対してパネルを24.48kW接続して検証ということで、パワコン1台の検証しかできないのが残念ですが。
このパワコンは新電元のものでちょっと調べてみると
定格入力電圧 DC320V
運転入力電圧範囲 DC200 – 540V
最大電力追従範囲 DC200 – 500V
入力回路数 10A、7回路
定格出力 10kW
となっています。
この仕様でどれぐらい過積載できるのでしょう。13直ぐらいまでですかね。13直で7回路ならパネル91枚。パネル1枚260Wなら23.66kWです。実際にはパナソニックの260Wを48枚とジンコソーラーの270Wを48枚で24.48kWにしているようです。この記事では何直なのか良く判りません。
検証を1年間行ってから、過積載1.5倍から2倍までの発電システムに対する同社のO&Mサービスの方針を決めるようです。1年ではちょっと短いような気がしますが、O&Mの方針ぐらいなら対応がつくかもしれません。できればずっと検証を続けてもらい、発電設備の長期信頼性についての見地も得て欲しいと思います。
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