住宅用太陽光発電の満足度調査で東芝が一位をとったようです(住宅用太陽光の満足度、1位は東芝、国内メーカーが上位を占める)。今の東芝は暗いニュースばかりのなかで、取りあえずは良かったですね。
とは言っても、東芝の太陽光パネルは米国サンパワー社のOEMで、東芝用に仕様を工夫していることもなく、いわばサンパワーの製品を右から左に流しているだけです。従って、このニュースの東芝へのインパクトはあまり無さそうに思えます。そもそも東芝は原発の会社ですから、太陽光など社内でどうでも良い存在でしょうからね。
一般的に言って、日本の会社は製品の仕様に対して余裕を大きくとりがちで、太陽光パネルについてもその傾向があるかもしれません。米国のサンパワーについては良く判りませんが、他の米国の会社のように仕様ピッタリに製品を作っているとすると、日本のものよりもコストパーフォーマンスが良く見えることになります。
また、サンパワーの太陽光パネルの変換効率は世界でもトップクラスで、これを東芝がOEMをする限り、一応安心して動くシステムとして設置するでしょう。
住宅用太陽光発電を導入している人で、システムのパーフォーマンスを厳格に評価している人など殆んどいないと思いますから、少し安めに買えてしっかり動いていると満足してしまう、という状況は十分に想定できます。東芝太陽光への満足度一位の背景がこのようなものだとするのは穿った見方でしょうかねぇ。
東芝以外で満足度上位を日本の会社が占めているところを見ると、やはり日本の会社はサービスが細かいのかなと言う気がします。中国のパネルなどは確かに安いですが、日本の住宅市場に入るのが難しくて、かなり無理をしているのではないかと思います。野立てなどはユーザーの方が熱心に調べて、信頼おける中国の会社から直接購入したりしますから、結構中国の会社の評判も良いようです。
まぁとにかく、東芝さんにはご同慶の至りです。
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