太陽光発電シンポジウムでは今後の太陽光発電事業を見通す中で、電力自由化に関する話題も出てきました。電力自由化についての問題は、現在の電力事業の問題から派生しているものが多いようですが、託送料金もその一つです。
託送料金は特高、高圧、低圧に分けて決められ、確か特高や1kWhあたり2円ほど、高圧が4円ほどなのに対し、低圧は9円ほどだったと思います。やたら低圧が高いなという印象があったのですが、やはりそのことが問題になっていたようです。
託生料金の算出には下のような考え方がベースになっているようです。
結局、低圧の託送料には特高、高圧の費用が全て加算され高くなるようです。
低圧での託送の定義をはっきり知らないので、あまり確かなことは言えませんが、さすがに9円だと低圧で託送する事業は極めて厳しそうに思えます。シンポジウムで発表者は「託送料金が深夜電力の料金より高いのは矛盾している」と指摘し、さらに今後も引き下げへの努力を継続しなければならないと言っていました。
来年には小売りの電力自由化が始まります。
その後には発・送配電の分離があるのでしょう。
発電は市場競争のビジネスになっていくでしょうが、送配電は独占事業のままで、しかも総括原価方式で料金が決められていくのではと見られています。電力会社は何とか送配電事業を有利に確保しようとするでしょうから、ユーザー側は何とか送配電事業の透明性・公正を確保するように頑張らなければならないようです。
最近のコメント