北杜サイト太陽光発電所と言うのは9年前にNEDOの実証事業としていろいろなパネルの試験や架台、パワコンの開発が行われたところです。既に実証事業は終わりましたが、設備は北杜市が引き続いて運営しています。
まだそれほど年数は経っていませんが、太陽光発電所の経時変化を見るのにはとても良いサイトで、私は2年前に一度見学に行き、今回は2回目です。前回で大体現地の状況は判っていましたが、今回も収穫はありました。何回かに分けて報告しようと思いますが、今回は全体の報告をします。
まず1点目。今回は実際の運営を行っているNTTファシリティーズの専門家が案内をしてくれました。前回は個人で見学に行ったためか、あまり詳しくない人の案内だったのですが、今回は太陽光発電所を運営している人達で団体を組んでいったせいか、専門家が担当してくれました。けっこう運営上の細かい話なども聞けて、参加者はとても喜んでいました。もし、この北杜サイトの見学をしようと思われる人がいましたら、何とか団体を組んで太陽光の経験者として見学申し込みされることをお勧めします。
2点目は、北杜サイトでも少しスネイルトレイルを発見しました。私は、スネイルトレイルが発生するのは中国の製品だけではないかと思っていました。前回、北杜サイトを見学した時にはスネイルトレイルを発見することができなかったので、その思いを強くしたのですが、今回より詳しく探すと日本のパネルでも少し発生しているのを発見しました。とは言っても本当に少しで、中国パネルに比べると2桁ぐらい少ないだろうと思います。やはり日本のパネルは良いというのは私の信念です。
3点目はホットスポット。前回は強烈なホットスポットを一つだけ発見しましたが、今回はそれ以外に大量に発見しました。また前回発見したホットスポットも症状が進んでいることが判りました。これらについては次回報告します。
4点目はアモルファスの集積型パネルでアモルファス特有のスネイルトレイルらしきものを発見しました。アモルファスのスネイルトレイルと言うのは正しい言い方かどうかわかりませんが、どうも太陽電池がおかしくなっているような気がします。これも次回か次々回に報告します。
・・・ということで、 設置後10年ぐらいというのは長期の変化を見るのにちょうど良い時期かもしれません。これから少しずつ劣化が進んでくるのではないかと思います。現地の管理者が言うには、大きな劣化に対しては北杜市に保全計画を提出して、順次対策をするようです。私としては、できるだけ劣化を保存して欲しいところですが、それは望めない話で・・・。まぁ、今後も2-3年に一度見学して様子を見ようと思っています。
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