北杜サイト太陽光発電所で発見した太陽電池のホットスポットについて報告します。報告は2つありますが、まず強烈なホットスポットから。これは2年前に私がこの発電所に来た時に発見したものですが、今年は状況が少し進んでいました。ホットスポットのサーモ像はうっかりして今年記録するのを忘れていたため、2年前のものを示します。
ホットスポットのセルは100度近くに加熱していました。2年前の写真が下図です。
焼けて茶色く変色していますね。焦げたのかな? 同じセルの今年の写真が下図です。
同じように見えますが、今年は上のインターコネクタのところのガラスが少しはがれてしまっています。今年のIR像を記録忘れましたが、現地で見たところ温度は80℃強でした。2年前より天気は良かったのですが、温度は少し低めでした。劣化が進んで電流が流れにくくなっているのか、ちょっと理由は判りません。これぐらいの温度なら発火することも無いでしょうが、安全とは言い切れないですね。管理者の言うところでは、「このモジュールには最初からクラックがあったのをそのまま放置して様子を見ているとこのようになった」とのことで、慎重に状況を注視しているようです。
次に少しマイルドなホットスポット。サーモ画像が下図です。
あちこちにいっぱいホットスポットが見えますね。これらのセルは他のセルより10℃ほど温度が高いようです。発電していないだけなら温度上昇は3-4℃なので、これらは他のセルでの発電分も少し消費していると思われます。恐らく電流が少なくて逆バイアスがかかって電力消費しているのでしょう。写真からお分かりの人もいるかもしれませんが、この太陽電池はバックコンタクトです。バックコンタクトは裏面の電極が複雑になりますので、一部が接触不良で電流が少なくなった可能性があります。それにしてもいっぱいありますね。まぁ、バックコンタクトのメーカーはアメリカで一流の太陽電池会社ですから、今ではこのようなモジュールは無いだろうと希望的観測しています。
ホットスポットについてはこれぐらいにし、次回はスネイルトレイルについて報告します。
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