丸紅がアフリカの未電化地域で太陽光発電ビジネスを行っている英国の会社に20億円出資するそうです(アフリカの非電化地域を「太陽光」で照らす、丸紅が事業参加)。
戸別型の独立太陽光システムを未電化地域に普及させるという試みは1990年代頃からありましたが、その頃は設備が高すぎてうまく行きませんでした。2010年頃になってパネルの価格低下と白色LEDの普及で、手ごろな価格で設備が作れるようになり、再び太陽光システムの未電化普及の動きが出てきました。
中でも成功したのがケニアのM-KOPAで、これは携帯電話で支払った分だけ電気が使えるというシステムが特徴でした。この記事で書かれているPay-as-You-Goも同じような方式でしょう。実はM-KOPAに対しては既に住商が出資、事業参加していました(住商、未電化地域で太陽光「自家消費ビジネス」)。今回の丸紅が出資するAzuriはもう少し改良されたシステムのようですが、事業は住商と完全に競合しています。
私が想像するに、住商のM-KOPA事業は事業アフリカへの進出のために利用したのであって、必ずしも住商は太陽光事業をやりたいのではないと思います。一方、丸紅は20億円もこの事業に出資し(丸紅にとっては20億円ぐらい大したことではないのかもしれませんが)、タンザニアでも同様の事業のWASSHAに出資しています。丸紅は太陽光が本命なのでしょうか。この辺りどうなるか面白そうです。
ただ、太陽光であるかどうかはともかく、このPay-as-You-Goのシステムは、アフリカで今後伸びるのではないかな、という気がしますね。
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