新技術は信頼性が不安、でもモノによる

(カテゴリ: 太陽電池技術)

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太陽電池と言えば結晶系Siが主流で、これは昔から変わっていません。それでも少しずつ技術の進展があり、今実用化されている太陽電池ではHITやPERCが最新の技術を使っていると言えるでしょう。ただ、最新技術のモノは歴史が浅いせいか、信頼性の経験が不十分という心配があります。最近、PERCの太陽電池には劣化が多いという報告がありました(「PERC採用品の劣化に注意」、太陽光パネルの信頼性調査)。

PERC劣化

PERCというのはセルの裏面側の電流損失を減らすために保護膜で覆うのですが、全面を保護膜で覆うと電流が取り出せないので、細かい穴を無数に開けてそこから電流を取り出すという複雑な構造になっています。そういう無理な構造が原因になり劣化したのですかね。判りませんが・・・。

 

一方、HITの構造はシンプルですが、使っている膜がアモルファスSiと劣化がある材料なので心配はあります。ただ、今のところHITに劣化が多いという話はありません。

 

PERCとHITは同じ頃に(確か90年代)開発された技術で、PERCは欧州で、HITは日本で開発されました。この二つの技術は、いわば、ライバルのような関係ですが、世界ではPERCの方が主流で、HITは日本と中国の一部の会社が採用しているぐらいです。HITが劣勢なのが残念だなと思っていましたが、これでHITが巻き返してくれたら良いなと思います・・・、日本人ですからね。

 

 

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