セルストリングオプティマイザー

セルオプティマイザ

太陽電池の動作改善のために、難しい名前のICが発表されています(マキシムセルストリングオプティマイザー)。どうやらMPPTの制御をするICのようです。回路を集積化して小型になったのでパネル内に組み込むことができるということでしょう。記事ではバイパスダイオードの代わりにこのオプティマイザーを使うと良いと書いています。

 

バイパスダイオードの代わりに使うとなると、普通の60セルのモジュールなら3つのバイパスダイオード(太陽光発電の動作チェック-バイパスダイオード)の代わりにオプティマイザーを使うことになります。当然コストアップになると思いますが、どの程度になるのでしょう。それが許せる範囲なら良いのですが。

 

記事ではオプティマイザーを使うと発電量が30%上がると書いていますが、それはさすがに言い過ぎだと思います。ー桁違うのではないでしょうか。普通のパネルを普通に設置してあれば、オプティマイザーを導入しても改善は3%ぐらいではないかと思います。

 

仮に、発電所建設の中でのパネル価格の占める割合が50%とすると、オプティマイザー導入によるパネルのコストアップが6%以下なら、導入の効果があることになります。木などの影が入る発電所では、もっと改善効果が望めるでしょう。

 

このオプティマイザーはバイパスダイオードの代わりに用いると記事には書いてありますが、バイパスダイオードのようにストリングと並列になるのではなく、接続はもう少し複雑になるでしょう。そうすると、このオプティマイザーは後付けと言うのではなく、初めからパネルに組み込んだ形で提供されることになりそうです。

 

これまでオプティマイザーやマキシマイザーを見て、集積化できれば小型低コスト化できるなと感じていました。記事の写真では小さなICが丸印で示されていますが、おそらくこれは制御部分だけで、実際のオプティマイザーは更にパワートランジスタなどとハイブリッド化したものになると見られますので、もう少し大きなものになると思います。

 

いずれにせよバイパスダイオード代替として使うなら、パネルメーカーが導入しないと難しいと思います。ただ、そこまでしなくてもこのICを用いパネル単位でオプティマイズするという使い方もあるでしょう。オプティマイザーが効果を持つのは影が入るような発電所なので、今あるような、パネル単位でのオプティマイズの方が市場があるような気がします。まぁ、IC化されればそういうマキシマイザーやオプティマイザーにも利用され、コストダウンが期待できるでしょう。

 

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