政府のエネルギー基本計画の中にも「再エネ主力電源化」が明記されることになりました(<政府>再エネを主力電源化 基本計画を閣議決定)。内容は従来からの見通しと変わりありませんが、政府方針として正式決定したということになります。
計画内容は、数値的にざっと見ると、2030年までに電源の再エネ比率を22-24%にするというもので、他に原発20-22%、石炭26%、LNG27%になっています。この内容は後ろ向きだとして欧州などからの批判を受けていますが、日本はまだ火力に依存した計画を出すにとどめています。
「再エネを主力電源化」という言葉を私が聞いたのは昨年の秋頃で、その時は「よく言ってくれた」と思いました。気のせいかもしれませんが、その頃から再エネに対する世の中の評価も変わってきたように思います。
たとえば、かつては「再エネなんて役に立たない」という批判がよく出てきたのですが、最近はほとんど聞かなくなりました。現実に太陽光が多すぎて系統運用に影響が出るほどになっていますからね。量的にも「主力電源化」と十分に言える状況になってきた上に、コストもかなり下がっています(日本の太陽光は高いですが、海外は十分に安い)。
今の再エネの勢いなら2030年までにもっと進めそうな気がしますけれど、こんなものですかねぇ。日本は保守的だなぁ。2030年まで海外からの批判を受けるのかと思うと気が重くなります。次にエネルギー基本計画を出す時にはもっと再エネが進んでいることを願っています。
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