最近パワコン故障の話題をちょいちょい聞きます。
みなさん、パワコンは何を使っていますでしょうか?
分譲案件、自己調達案件共に、圧倒的にオムロンが多数かと思いますが、最新のKPVシリーズは結構不具合頻度が高い気がします。
ただ、電気的な機械ですので、不具合が生じないメーカー品はないと思いますし、不具合が生じた際に、ちゃんと対応してくれるかどうかがキーになるかと思います。
パワコンメーカーで見てみると、アフター保証については大きく分けてオンサイト型とセンドバック型があります。
オンサイト型:製品に異常や故障が発生した際、メーカー主導で修理や保守を行う。
センドバック型:故障の連絡を受けたメーカーが販売店等に代替品を送り、故障品と取り換える。
日本のメーカーはほとんどがオンサイト型ですが、海外品ではセンドバック型を採用するパターンもあります。
センドバックは一見新しいものと交換できるという視点もできますが、消費者からすれば、メーカーは代替品の送付しかしないので、販売店や施工店に取り換え工事を行ってもらう必要があり、場合にっては施工費が発生します。
しかもこれは販売店や施工店が残っていればの話で、もし倒産してたり事業撤退を理由に対応を拒否されたら、自分でなんとかするしかなくなってしまいます。
センドバック型の代表例がSMAですが、SMA三層は当時私も憧れでした。
以下、SMA三層パワコンの特徴を挙げます。
・絶縁トランスレス設計のため、高い変換効率を実現。
・有償保証になるものの、他メーカーにはない20年の保証を付与可能
・電圧抑制に強いと言われる三層パワコンで、当時10kWと9.9kWのラインナップがあり、少ない台数で低圧憧れの49.9kWの設計が可能だった。
・過酷な環境でも耐久性に定評があり、特に暑さによる出力低下が他メーカー品よりも低い(どなたかのブログで実験データ確認)。
・WEBコネクタ機能内蔵で、別途遠隔監視装置不要(WEBコネクタは別売り)
但し、三層パワコンは、日本では絶縁トランス設置を接続条件としていたため、当時採用できる地域が東電管内か九電管内しかなかった。
しかも、私が東電管内でSMA三層パワコンを利用しようと検討した2016年~、トランスレスで接続した発電所で火災があったらしく、東電管内も絶縁トランス必須となってしまいました。
(絶縁トランス内蔵設計のパワコンもあるが、変換効率が落ちるし、外部トランス設置も検討したが、低圧では割に合わなかった)
なので、私からすると既得権で接続している案件が今でも羨ましく感じるものです。
SMAも最近不具合例が挙がってますが、施工店や販売店の実際の対応やこの先どうなるか、気になるところです。
ちなみに私はデルタ電子の9.9kW単層を比較的好んで使用しています。
理由は以下の通りです。
・他メーカー単層と比較しても比較的変換効率が高く、6入力でかつフルマルチストリング/フルMPPT仕様である。
・ファンレスのため、故障要素が一つ少ない。
・無償で10年保証付帯
・本体価格が安い
・遠隔監視装置のコストが安い(純正モニタかデータコレクタ+ルータ(SIM)のみで初期導入費12万円位。維持費はSIM代だけ)
・遠隔監視となる純粋モニタの機能が豊富
但し、総ストリング数の問題で、今流行りの超過積載には向いていないかもですね(5.5kwなら有り)。
また、デルタも9.9kW品の初期ロット品と、小規模品単層(~5.9kW)の不具合が多かったのは認めていましたが、後期ロット品や最新型では不具合は解消されているようです。
(実際、私は2016年製造ロット品で1度不具合がありましたが、それ以降、3基で使用していますが、全く不具合は確認されていません)
また、デルタは不具合時のフットワークが早い点も好印象です。
その他、デルタパワコンには公知されていないメリットがありまして、これが魅力かもしれません。
(次回に続く)
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