ミャンマーのオフグリッド太陽光

ミャンマー

途上国太陽光発電普及に長く携わっていた私にとっては懐かしさを感じる記事がありました(ミャンマーの1000軒にオフグリッド太陽光、「RTO」方式で)。途上国への太陽光と言う話はもう廃れたかと思っていましたが、まだ熱心に続けている人がいたのですね。

 

この記事は途上国の未電化地域の各家庭に小型の太陽光発電装置を普及させ生活向上に役立てるというものです。私が同じような仕事をやっていた頃は、50Wぐらいの太陽光パネルと12V50Ahぐらいの鉛バッテリー、これに小型蛍光灯が数台で一つのソーラーホームシステムを構成していました。これでも当時は1台10万円ぐらいするので途上国未電化地域の人には高くて買えず(中には買える人もいた)、その問題をどう解決するかが最大の課題でした。

 

この記事で取り上げられている「RTO (Rent to Own)」方式は、その購入困難の問題を解決する方法の一つで、初めはrentつまり賃貸しで、払いきったらownつまり所有になるというものですね。まぁ、月賦のような買い方です。こうするだけでも購入可能層はかなり増えます。

 

私がやっていた頃は、ソーラーホームシステムが1台10万円ととてつもなく高かったのですが、その後、欧州のFIT制度でパネル価格が下がり、また白色LEDでランプ消費電力が激減したためシステムが大幅に小型化し更に価格が下がりました。今では1万円もせずに簡単な太陽光照明セットが買える状況になっています。

 

このため「RTO」方式などしなくてもかなりの人が太陽光発電セットを買えると思うのですが、まぁ、市場を拡大したいのでしょうかねぇ。

 

「RTO」方式だと途中で支払い不能になった時の処理が難しく、リスクが大きいと思います。このため1000軒に売るのに50人もの現地担当者を投入するようです。このためだけに50人だと、とても割が合わないと思いますが、どうしているのでしょう。多分、この50人は他の仕事との兼業をしているか、50人を雇うために国際援助資金を導入しているのだと思います。

 

このように途上国未電化地域に太陽光を導入するという考え方は、技術的には面白いものの、普及のためのネットワーク作りが大変でうまく行かない例が多いようです。日本もJICAのプロジェクトで同じようなことを多くやりましたが、ほとんどうまく行きませんでした。

 

さて、これはどうなるでしょうかね。

 

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