沖縄科学技術大が新しい材料でのペロブスカイト太陽電池を開発しました(太陽電池の明るい未来、沖縄科学技術大学院大学)。いくつか特徴があるようですが、完全無機材料で作り安定性を向上させたという点が大きいようです。
確かに有機で作るより無機で作る方が安定性は良さそうですね。それにペロブスカイト太陽電池の最大の短所は寿命が短いことですから、安定性の向上は大きな課題です。ただこのニュースを見ていくと、安定性については300時間の光照射後でも劣化しなかったと書いてあるだけです。
300時間かぁ・・・・。日本の太陽光は昼間の最大光強度(1平米あたり1kW)で1200時間ぐらいの照射があると言われています。そうすると300時間ってだいだい3か月ほどですね。普通のシリコン太陽電池だと20-30年ぐらい持つと言われていますので、まだ100分の1ほどですか。
まぁ、300時間で劣化が無かったと言っているだけなので、そのまま3万時間劣化が無いかもしれませんので、まだ判りませんが・・・。
ペロブスカイト太陽電池は簡単に作れるので、あちらこちらの機関で研究されているようです。その中で安定性向上は大きな研究テーマだと思います。いろいろな研究機関が今後も競って研究し、改善されていくことを期待しましょう。なんせ、ペロブスカイト太陽電池は日本の発明ですからね。なんとか実用化して欲しいですね。
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