昨日、FITの買い取り価格が20円/kWhでもうまくすれば3%ぐらいの収益率が得られる話を紹介しました(「買取り価格20円/kWhでも太陽光事業で収益を上げられる」らしいです)。この記事では太陽光発電の投資コストが25万円/kWであれば収益は可能と言うことになっています。この辺り、もう少し分析したいなと思います。
50kWの太陽光発電所を作るとして、
設備・工事価格は25万円/kWが正しいとすれば1250万円。内容は良く判りませんが、取りあえずはこの値を使います。
発電量は一般的に1kWの太陽光発電では1年間に1100kWhから1300kWh発電できると言われています。もちろんこれは場所や設置環境によって変わってきます。私の発電所(設置角度15度南向き)だと昨年も一昨年も1200kWh以上発電していますが、ここしばらくは日射量が平均以上の年が続いているらしいので、控えめに1150kWhと見ておきましょう。そうすると1年間では5750kWh発電することになり、20円/kWhだと年間で115万円の売り上げになります。いわゆる表面利回りは9.2%になります。
次に経費ですが、
まず投資回収費は1250万円の20分の1として62.5万円。 土地の賃借料は年間10万円、固定資産税が年間約10万円、その他経費10万円と考えます。
そうすると、差し引き年間収入は22.5万円となり、これだと実質利回りは1.8%ぐらいにしかなりません。機材が故障したり天候が悪かったりすると赤字になる恐れもあります。これは厳しいですね。土地を無料か超低価格で確保するか、設備・工事コストを20万円/kWぐらいに抑えないと個人でも投資としては難しいでしょう。
さて、どうしたものか。
コメントを残す