NEDOの太陽光発電技術

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NEDO成果報告会の続きです。

 

NEDOはサンシャインの後に作られ、初めは確か「新エネルギー技術総合開発機構」だったと思うのですが、今は「新エネルギー・産業技術総合開発機構」として幅広い技術開発の支援を行っています。しかし、今でも太陽光発電研究の占める位置は大きいだろうと期待しています。今回の成果報告でもNEDOの歴史として「サンシャイン計画開始から40年」と言う風に紹介していました。

 

さて、その太陽光発電の研究開発ですが、大きな目標を下のように掲げています。

テーマ

2020年にグリッドパリティとなる14円/kWhを、更に2030年に7円/kWhを目指すようです。14円/kWhぐらいならもう達成しているのではと思いますが、信頼性のあるシステムにして諸経費を全て計算するとまだ達成していないのかもしれません。とは言え、2020年はもうすぐですから、高い達成見込みを得ているのでしょう。

 

太陽電池の研究としては下図のようにまとめています。

要素技術ERC

上段3番目の高品質パッシベーション技術は欧州で開発されているPERC技術、4番目のヘテロ技術はサンヨーのHIT技術を用いたものと言えるでしょう。(それぞれの技術については「サンヨーのHITに期待」「PERCはHITのライバルかな」も参考にしてください。)いずれも少し複雑な構造になりますが、これまでの太陽電池の改良版と言えます。これらの技術で既に20%を超える効率を達成し、更に下段の「共通基盤技術」にあるような低コスト化技術を導入して、2020年には14円/kWhを目指すようです。

 

2020年にFITがどのようになっているか想像つきませんが、14円/kWhは確実に達成してもらえそうです。

 

一方、2030年の目標7円/kWhに上記の技術だけで対応するのは厳しいのかもしれません。このためNEDOでは上記以外に、「革新的太陽光発電技術開発研究」も行っています。こちらの方はいずれも難しそうな技術ばかりですが、とにかく努力を継続していって欲しと思います。

 

7円/kWhが達成できれば、おそらくバッテリーなどを使って安定供給する形でコスト競争できるでしょう。2030年に私はまだ生きていると思います。本当の意味での太陽光発電の普及を目撃できそうで楽しみです。

 

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