日本の太陽光パネル事業は相変わらず大変なようです。中国の低価格攻勢が厳しいという記事がありました(太陽光パネル、中国の波 低価格で圧倒)。この記事は日経の有料版なので、会員でない私は最初のところだけしか読めませんが、多分、パネル事業は大変ということだけを書いているのでしょう。対抗手段は無いでしょうからね。
FITが始まった頃は日本のメーカーも頑張っていたようですが、すぐに中国が進出してきました。今では野立ての太陽光はほとんど中国のパネルを使っていると思います。住宅用は住宅会社との提携など流通が複雑で進出しにくいため、まだ日本のメーカーが頑張っているようですが、どこまで頑張れるでしょうか。
太陽電池は半導体製品なのでハイテク製品のような印象があり、当初は付加価値のある商品で簡単には追随されないと思われていました。しかし、欧州でのFITが始まって市場が急拡大すると、中国が市場参入し、あっという間に技術を習得して市場を席巻するようになりました。つまり、太陽電池は誰でも作れる大量生産・低価格商品であり、付加価値は低かったわけですか。
今の日本のメーカーは基本的に太陽電池の生産を縮小し、高度な太陽電池を研究開発しようとしています。現状での新しい技術としてはPERCやHITなどありますが、これらも意外に付加価値が低く、すぐに中国が取り入れそうですね。経営者はそれでも頑張って太陽電池の付加価値向上を求めるのか、もう諦めてしまうのか、諦めると言ってもパネル事業に変わる事業が無ければ人員整理をしなければならないので、苦しい判断を迫られているように思います。
中国の追随を許さないような高度な太陽電池が開発されたらなぁ。
コメントを残す