エネルギーと文明 2013年1月4日 (カテゴリ: ●なぜいま太陽光発電か) ツイート 家庭における電気、ガス、自動車におけるガソリンや軽油、LNG、発電における重油や原子力、水力など私たちは、日々の生活の中でさまざまなエネルギーを利用しています。 人類が初めて手にしたエネルギーは火でした。やがて、文明の発達と科学・技術の進歩により、使うエネルギーの種類と量が次第に増えると共に我々の祖先は住む場所とライフスタイルを変えて生き延びてきました。 人類のエネルギー消費は、特に20世紀以降、飛躍的に多くなっています。限りあるエネルギー資源を有効活用して、未来に向けたエネルギー供給をどのように行なっていくのか、今から考えていくことがとても重要です。なぜなら今しか考えられないからです。 人類とエネルギーのかかわり(出展 総合研究開発機構 エネルギーを考える) 地球上に人類が誕生したのは、諸説ありますが今から約400万年前のことと言われています。 人類が初めてエネルギーを利用するようになったのは、今から約50万年前のことで、利用したエネルギーは火。 火は主に調理や、暖房用などごく限られた用途で使用されていました。 その後、火は土器や鉄器などさまざまな道具をつくることにも利用されますが、現代に比べれば微々たるものです。 現在から約1万年前になると、人間は定住を始め農耕を営み始めると、新たなエネルギーを利用し始めます。農業用の動力源として牛や馬を、さらに、単純労働を風力や水車などを利用して自然のエネルギーに任せるようになりました。 労働力を持つ者に富と権力が集まるため、各地でこの新たな労働力の奪い合いが始まります。とは言っても当初は労働力としては人間や牛、馬のほうが便利であるため、当初は奴隷、牛、馬および農地がその対象です。 一人あたりのエネルギー消費が少なくても、都市化が進めばそれだけ同一地域内でのエネルギー消費は増大し、主要なエネルギー源であった木材は需要に供給が追いつかず、周辺の森林の荒廃を招きやがて都市を滅亡へと導きます。 今から5千年前から2千年前にかけてシュメール、黄河、ギリシアなど様々な文明が滅びました。森林(エネルギー)の限界が都市の発展の限界、人口の限界を決めていたといっても過言ではありません。 16世紀に入ると、それまでの木炭に代わって石炭が熱エネルギー源として利用されるようになりました。 その後、ワットが1765年に蒸気機関を発明し、工場の動力源のほか、蒸気機関車や蒸気船など、さまざまな分野に応用されました。 この発明により、それまでの牧畜や自然エネルギーの利用に比べて生産力が向上し、石炭の消費量が飛躍的に増えることになります。この石炭という奴隷を駆使する事により人類全体の人口が急激に増大し始めます。イギリスを中心に起こった産業革命です。 1859年に、アメリカで石炭より安く掘削できる石油の採掘が開始され、大量生産が可能になると、その利用方法も急速に発展します。 さらには、1950年代に中東地域やアフリカに相次いで油田が発見され、エネルギーの主役は石炭から石油へ移行しました。これをエネルギー革命といいます。 大量に安く供給された石油は、さまざまな交通機関や暖房用熱源、火力発電の燃料、化学製品の原料として、その消費量は飛やく的に増えました。 1970年代に起こった二度の石油危機は、石油に大きく依存していた世界の経済に大きな打撃を与えました。 日本でも石油というひとつのエネルギー源に頼りすぎる危険性を思い知らされ、原子力、天然ガス、新エネルギーなどエネルギー確保の分散化が図られ始めました。 私が太陽光発電を志すきっかけとなったサンシャイン計画が立てられたのもこの頃です。当時の通産省が発案したものでサハラ砂漠に大規模な太陽光発電所を作り、そこで作られた電気エネルギーを水の電気分解で水素に変えて日本に運んでくるという壮大なものでした。 « 前の記事へ 次の記事へ » ツイート 関連記事 日射”も”必要太陽光発電に適した場所とは Himalaya「みんなで独立国家を作ろう」Vol7を配信しました にほんブログ村 太陽光発電 ブログランキングへ ブロ 記事を読む 株価の乱高下と太陽光発電と心の安定 50kW太陽光発電所の投資がいいのは 相場に左右されないこと。 なるべく融資を多く受けて利回りが低くても 安定した利益を出せる投資を行えば 記事を読む 50kW太陽小発電所投資のプレイヤーを増やす 50kW太陽光発電所について相談してくる方は、 大抵がマンションなどの不動産投資をしています。 安易に稼ごうとせずしっかりと勉強して 負う 記事を読む 広い意味で安心の投資 太陽光発電投資の優位性 中国の需要鈍化により金が2日で 15%も暴落しました。 私も副業で食材輸入をしているので 中国の食品流通情報は入ってくるのですが、 ここ数 記事を読む 今の30代が子どもたちに残せるもの 500億円借金して太陽光発電所を作る 私の次男です。もうすぐ3歳。 日々成長していく姿が生意気でもありますが 可愛くて仕方がありません。 恐らく私の両親も約30年前、 同じよう 記事を読む 50kW太陽光発電投資vs香港各種投資 香港での投資講座1日目が終わりました。 毎日限界まで働いて少しづつ出世して 会社からの給料を増やしていく。 これが方程式がほとんど崩壊して 記事を読む 気候変動と通貨安競争 現代と戦国時代を比較する 日本の円安進行は一段落した感もありますが 世界の通貨安競争はまだまだ続きそうですね。 気候変動による被害も拡大しているように 見受けられる 記事を読む 50kW太陽光発電所の可能性 2012年7月1日、日本で太陽光発電によるFIT(電力の固定価格買取 制度)がスタートしました。私の所属先のようなベンチャー企業か ら大手企 記事を読む 税抜き36円/kWh?太陽光発電買取価格値下げは妥当か 次年度の太陽光発電の買取価格が次年度は36円/kWhになるとの 噂をあちこちで聞きます。恐らく正しい情報なのでしょう。 太陽光発電バブルだ 記事を読む ただ貯金するだけは危険 自民党が政権を奪還し、急激に円安が進んで株価が上がっています。何となく景気が良くなってこれから生活が良くなりそうな気がしますが、今月もらう給 記事を読む コメントを残す コメントをキャンセル 名前(必須) メールアドレス(必須/公開はされません) ウェブサイト コメント(必須) 次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>
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