借金大好きhamasakiさんの太陽光・融資・会計研究ブログ太陽光発電所と原子力発電所の関係性

2011年以前の話ですが、原子力発電所は太陽光発電と同じ「国産エネルギー」という扱いでした。

＊原発は準国産エネルギーという位置付けでした

また、アメリカでもオバマ大統領が「原子力をメインにCO2を削減していく」という政策を打ち出していました。

当時はCO2による温室効果をストップさせることが喫緊の課題で、そのためのメインになっていたのが原子力発電所だったのです。

今は日本ではどうなのかというと、国の方ではまだ圧倒的に原子力発電所を動かそうとしています。

必至ですね。

なぜそこまで原発を動かしたいのか、今となっては疑問ですが国は一度形を決めたらおいそれとは変えられない事情があるのでしょう。

一方電気的に見てみると原発と太陽光は相反する存在でありながら、同じようなマイナスポイントを持った発電方法でもあります。

原発と太陽光の共通点

両方とも負荷追従性が低く、出力をコントロールすることが難しいという問題がある点です。

原発は「出力調整が苦手な電源」であり、太陽光は「出力が変動してしまう電源」なのです。

その原発が一基動くとどうなるか。

九州電力の様子を見てみる

今年の4月30日の様子です

770万kWの需要に対し、565万kWが太陽光発電でした。

これに玄海原発2号機、3号機の118万kWがそれぞれ稼働した場合をイメージしてください。

GW中のもっとも需要の少ない時期、この原発が稼働すると太陽光発電が受け入れられる量はそのまま236万kW減ると考えられることになります。

ではどちらが日本のためになるのか？

太陽光発電と原子力発電が日本の電力需要を取り合っているような書き方をしてきましたが、議論すべきはどちらが日本のためになるかだと思います。

太陽光発電のメリット

・エネルギーを増やすことができる

⇨パネル製造に必要なエネルギーを約1年の稼働で回収できます。

⇨再エネ以外の方法では燃料を消費する必要があり、エネルギーを回収することは不可能です。

・CO2を出さない

・毒性がない（マテリアルリサイクルが可能）

・導入コストが下がり続けている

40円でスタートした売電単価は今では21円です。

これで成立するわけですからコストは約半分になったとも言えます。

原発のコストは逆にこの5年で圧倒的に増えています。

今後の太陽光に求められるもの

・変動電源からの脱却

⇨過積載＋蓄電などで変動電源から脱却する必要あり

・自家消費メインの電源へ

⇨　売電価格が21円になっているということはすでに家庭用の買電価格の方が高いということになります。

⇨　ということはすでに太陽光発電の電気は売るより使った方が得な時代です。グリッドパリティを突破したわけです。

これからの太陽光発電にはこんな考え方が追加されていくのかもしれません。

記事の中ほどにはこのように書かれています。

現在、新電力が契約していた企業に対して、旧一般電気事業者がより安い価格を提供して顧客を取り戻すという事例が相次いでいる。価格を下げるという点だけをとれば、健全な市場メカニズムの現れと考えることもできる。しかし、新電力に奪われた顧客に対してだけ、驚くほど安く販売しているのであれば適正とは言えず、その監視が必要となる

ここは調査が必要になってきますね。

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