太陽光パネルトラブルよもやま話

(カテゴリ: トラブル例)

タグ:

ソーラークリニックのサイトを使った自己診断のブログを書いていたら、読者の方から貴重なメッセージを頂きました。その方は16年も前に太陽光を導入され、自己診断をするのにソーラークリニックのサイトの「パネル面日射量」との比較を使っていたということです。すごい先輩ですね。その比較で自宅太陽光の出力の低下が見られたので、メーカーに報告して交換してもらったらしいです。この話にも敬服。

 

情報ありがとうございました。ソーラークリニックのデータ比較をメーカーとの交渉に使うことができたというのは、大変重要な事実です。パネル出力が落ちている時に、それをメーカーに納得させるのは普通の人にとってなかなか難しい問題ですが、ソーラークリニックに登録して比較データを得ることは有力な方法のようです。

 

さて、この情報をくれた人は16年も前に太陽光を導入したということなので、2000年ぐらいに導入ということになります。その頃は住宅用太陽光発電導入策のお蔭で、屋根太陽光発電が急激に増えてきた頃だったと思います。急な需要の増加のために(といってもFIT導入以降の増加に比べれば少ないですが)、日本製のパネルでもトラブルを起こすものがあったのではないかと見ています。

 

私もその頃に3年で出力が3分の2まで下がるというパネルトラブルを発見しました(PVトラブル例)。また、昨年産総研がメガソーラーで大量に見つけたパネル不良(「絶パネル」太陽光発電会社A)も設置されたのは2004-2005年ぐらいだろうと思います。

太陽電池劣化

私が発見したトラブルの方は症状が不安定でしたので(上の図参照)、接触不良っぽいなと思っていました。産総研の不良は丁寧に調査され、インターコネクタの接触不良が大部分だったことが判っています。私も昔パネル開発をしていた時に、温度サイクル試験でインターコネクタが外れるというヘマをやらかし、接続は結構重要な問題だと感じていました。

 

2000年頃というのは、太陽電池市場の初めての需要拡大を迎えた時だったと言えるでしょう。急な生産拡大に追われてインターコネクタの接続問題を軽く見てしまった会社があったのではないかと思っています。とは言え、トラブルを起こしてはいけない訳で、恐らく、トラブルで痛い目にあった会社はその後改善しているでしょう。最近はあまりこのようなトラブルは聞かないと思いますが・・・。

 

日本は太陽電池では老舗のはずですが、それでもこのようなトラブルを経験しました。逆に、先行したトラブル経験でそれだけ技術力も上がっていると思います。

 

FIT導入以降、太陽光電池市場は更に急激に増大しました。今では日本のメーカーは信頼性のあるパネルを供給していますが、低コストの輸入製品も大量に流入しています。

 

こういうパネルはどうなのでしょうか? 次回に続きます。

 

よりそいプラン 太陽光発電ムラ市場メルマガ登録

太陽光発電ムラ市場セカンダリ無料査定



太陽光発電ムラ市場 パワコンの電気代を10分の1に!

コメントを残す





次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>