PVビジネスセミナーで聞いた「神のパリティ」の話

PVビジネスセミナーに行ってきました。

ちょうどエネ庁が「PVを主力電源に」と発表した直後でしたので、その手の話が多かったのですが、それほど目新しい話は無かったように思います。そもそも「PVを主力電源に」という話自体も、昨年の太陽光発電シンポジウムでリリースされていましたので、PV関係者には目新しいものでは無かったでしょう。それでも、このようなセミナーに出席すると、まだまだPVのビジネスが続くと強気になれたので良かったです。

 

さて、今回の話の中で少し面白いと思ったのは「神のパリティ」の話。

良く聞く「グリッドパリティ」というのは太陽光発電のコストが配電線上の電気のコストと同じになっていることですね。「グリッド」は送配電線で、「パリティ」というのは「等価」と言うような意味ですかね。この場合は、太陽光発電コスト=既存の発電コスト+ 送配電コスト ということになりますから、太陽光発電はまだ既存の発電より高くついています。

神のパリティ

これに対して「神のパリティ」というのは、太陽光発電コスト + バッテリーコスト = 既存の発電コスト と言うことらしいです。なぜ「神」なのか判りませんが、海外でGod parity と言われたようです。

 

太陽光発電は不安定なのが問題とよく言われますが、バッテリーがあればそんな問題は無くなります。しかもバッテリーを合わせて既存の発電コスト以下になれば、もう怖いものなしです。だから「神」なのかなぁ。

 

今の常識では、既存の電源より高い太陽光とバッテリーを組み合わせると、既存の電源よりはるかに高くなってしまうと考えがちですが、実は太陽光発電やバッテリーのコストが近年急激に下がっていて、「神のパリティ」を達成するのは遠い将来では無くなっているようです。

隕石

「神のパリティ」が達成されると世の中変わっちゃいますよ。石油も原子力も要らないってことですからね。しかも家庭でもどこでも発電できる。上の一枚目の図ではそれが2019年に達成されるというのですが、さすがにそれは無理そうですね(笑)。しかし10年ぐらいで達成されるかもしれません。

 

10年先ぐらいなら私もまだ元気でしょう。20年先だとちょっと判りませんが(笑)。いやぁー、元気なうちに「神のパリティ」を目撃したいなぁ。

 

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