ペロブスカイト太陽電池が実用化へ前進

ペロブスカイト太陽電池は日本人が発明したものなので、私は期待して見ていますが、最大の問題点と言われる信頼性が改善されたというニュースがありました(ペロブスカイト太陽電池の実用化へ前進)。

ペロブス実用化へ

歓迎できるニュースですが、記事を見ると純研究的な話なので実際の実用化はまだ遠いのかなという印象を受けます。信頼性改良の内容については定性的な説明が多い中で、「35℃の連続光照射下でも、初期性能の90%を1300時間以上維持できた」というところが唯一の定量的な説明です。連続光は多分1kW/m2の光だと思いますが、日本では1年間でこの強度の光が1200-1300時間照射していますから、これだとやはり実用化は遠いかなという気がします。1年で劣化が10%以内と言うとペロブスカイトとしてはかなり改善されたと見るべきなのでしょうが、今の結晶シリコン太陽電池の劣化は1年で0.5%ほどと言われていますから、まだまだ差は大きいですね。

 

発明以来、急激に変換効率が向上して、世界の注目を浴びたペロブスカイト太陽電池ですが、最近少し停滞気味です。日本人が発明したものなので頑張ってほしいのですが・・・、さてどうなるでしょう。

 

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