太陽光発電ではモジュールの接続にコネクタを用いるので、モジュールのケーブルには予めMC4と呼ばれるコネクタが付けられています。工事ではモジュールに付いているコネクタを相互接続するのが殆んどですが、接続箱への接続などでケーブルを延長しなければならない時は、コネクタ付ケーブルを作製して接続したりします。この時、MC4は結構高いので互換品でコストダウンしたりしたくなりますが、非正規品を使うとそれだけトラブルの確率も高くなりますね。互換品を使ったトラブルの報告がありました(大規模なコネクター焼損、パネルや架台の焦げ、その原因は?)。
記事を読むと大量にコネクタの焼損が起こっているようですが、これは単に非正規品を使ったからだけでなく、施工不良があった上に落雷もあったのではないかと見られています。踏んだり蹴ったりですね。まぁ、落雷は不運とも言えますが、施工不良は頂けませんね。正規品を使って適切な施工をしていれば、直撃雷はともかく誘導雷ぐらいならトラブルを起こさなかったでしょう。
しかし、どうやったらこのような不適切工事を防げるでしょう。工事仕様で「MC4を使うこと」とか「正規品を使うこと」と書くのでしょうかね。これを書いていないと、完成検査で非正規品を見つけても(私は見つける自信がありませんが)、揉めるでしょうからね。
もちろん、施工業者にはしっかり仕事をやってもらわなければなりませんが、発注側もしっかりと仕様を抑えないといけないということですね。それができないと発注側にも責任があると言われかねません。基本的に発注者は太陽光発電事業者と見られますが、発電事業というのはそれなりに社会的責任もあるので、設備に責任を持たなければなりません。とは言いながら私もそれだけの責任を持てるように、しっかり勉強しておかないと。
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