NTTファシリティーズが「M型工法」という名前で太陽光パネルを詰め組み設置する方法を提案しています(太陽光発電を丸ごと提供、「M型工法」で狭い土地でも発電量アップ)。下図のように東西方向に立体的な緩いうねりを持たすようにパネルを設置し、平面的に設置するよりパネルの量を稼げます。
結果的に4割ほどパネルの設置量が増やせ、発電量を3割ほど稼げるようです。当然のことながら、パネルを増やしたほどは発電量は増えませんが、決められた敷地からの発電量を増やすことができます。また、パネルコストが全体に占める割合は4割ほどなので、それが4割増えても全体では1.6割のコスト増で済みます。それで発電量が3割増えるのなら、投資効率の点からも有利と言えます。
このような考え方は昔からあって、最近ではパネル設置角度をできるだけ小さくして(例えば5度)、敷地内にできるだけ敷き詰めるやり方が主流になっていました。さすがにここまでセコいやり方(笑)は考えたことは無かったですが、計算してみると結構馬鹿にならないようですね。
記事の中でちょっと気になるのは「既に設備認定は取得したものの、土地面積が少なく認定時のパネル容量を確保できない未稼働案件も多く残っている」というくだりです。NTTファシリティーズがそういうところに売り込むのは良いとして、そんな妙な未稼働案件が多く残っているというのは不可解です。
設備認定の申請の時にきちんと計算していなかったのでしょうか。あるいは設備認定後、土地に何かの問題が生じて敷地をフルに使えなくなったのでしょうか。後者なら理解できますが、そんなに多く残っているのでしょうか?
まぁ、人の市場を気にしていても仕方ないかもしれません。
この設置方法、パネルが屋根のように連なっているので、その下に設置されるパワコンは普通に設置されるより雨や日光に晒される割合が減りそうです。パワコンは果たして20年持つのだろうかと心配している私にとっては気になります。
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