イギリス企業が宮崎市に蓄電所を整備へ…蓄電池は米テスラ社製、容量は6万3000世帯の4時間の使用量
世界的に蓄電所開発を手掛ける英国企業「Eku Energy（エク・エナジー）」は、宮崎市に蓄電所を整備して日本での事業展開に乗り出す。24日、予定地で地鎮祭を開いた。2026年7月に運転を始める計画だ。電力会社の送電線に接続し、卸電力市場で電気が安い時間帯に仕入れて電気をため、高い時間帯に売ることなどで収益を上げる。
日本法人の「日本蓄電」（東京）によると、蓄電池は電気自動車（EV）大手の米テスラ社製を使う。電気をためることができる容量は約120メガ・ワット時で、約6万3000世帯の4時間の使用量に相当する。東京ガスが運用を担い、日本蓄電は東京ガスから設備の使用料を得る。
国内では太陽光を中心に再生可能エネルギーによる発電が爆発的に普及し、卸電力市場での取引は電気が余る日中は安値、需要が増える夕方などは高値となる傾向がある。こうした価格差などを利用して収益を上げられるため、国内の企業も続々と蓄電所の運営に参入している。
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