第一部
日本のものづくりが生んだ企業
日本には、世界ではあまり知られていないものの、世界のインフラを静かに支えている企業が存在します。その一つが、フジクラです。
創業は1885年。明治時代、日本が近代国家として電力網や通信網を整備し始めた頃に誕生しました。当初は電線メーカーとして、電気を送るためのケーブルを製造していました。
電線という製品は、決して目立つ存在ではありません。しかし電力や通信を送るためには不可欠な存在であり、社会の基盤を支える重要な技術です。日本の産業発展とともに、フジクラも技術を進化させていきました。
電力ケーブルだけでなく、通信ケーブルや海底ケーブルなど、人と人、国と国をつなぐインフラを作り続けてきました。
こうした長い歴史の中で培われた技術は、現在のインターネット社会にも生かされています。そして今、この会社は再び注目されています。理由は、AI時代の通信インフラの中心となる「光ファイバー」です。
世界中で建設が進む巨大データセンター。その内部をつなぐ通信ケーブルとして、日本企業の技術が静かに活躍しているのです。
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