最近どこぞのPHVに太陽電池パネルを載せて実験しているようですが、
どれくらい有効なのか簡単に試算してみました.
パネル容量は850Wくらいなので、理想的な条件なら年間の発電電力量
は、0.85×1150=980KWh 大体1000KWhとします.
パネルの角度は0度なので25%くらいダウンとすると、750KWh.
田舎で電柱も電線も街路樹も高架もトンネルもビルもないとするといい
のですが、都市部であれば走行中はほとんど発電しないと考えられます.
これをどれくらいに見積もるか難しいですが、自宅の駐車場は南向きとは
限らず、カーポートで全く発電しないとすると1/4以下にはなると推測
されます.すると、190KWh弱.平面なので積極的に洗車しないと雨で
汚れが流れないのでさらに-5%で180kwhくらいがやっとかなと思います.
対してパネル重量が、強化ガラスだと50㎏、チャージコントローラーが
10㎏として合計60㎏.大人1人で小型ガソリン車だと4%くらい低下する
らしいので、電気自動車換算で年間走行距離1万㎞、電費8㎞/kwhとすると
消費1,250kwhの4%は50kwhとなります.年間で180-50=130kwh分得する
事になりますが、車の場合バッテリーが満充電に近ければ充電できません
のでさらに利用効率は低下します.また、走行距離が2万kmを超えてくる
と負荷の方が大きくなります.そもそもですが、太陽電池の製造エネルギー
の回収は1.5年弱くらいとされているので、この利用率だと10年くらいで
やっとエネルギーとして元が取れるかどうかくらいです.
エネルギー効率はどうでもよくて、青空駐車でちょっとでも充電出来れば
いいという考えなら採用してもいいですが、省エネにはならないでしょう.
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