(前回のつづき)防草シートの施工のためには、まず除草剤で草を枯らしたほうがよいとのことです。
ある日、除草剤を散布した夜、経験したことのないような強力な二日酔いのような不快感がして、嘔吐しました。農薬には誤飲防止のために嘔吐させる成分が入っていると聞きますので、主成分の害ではなく、それのせいではないかとは思っておりますが、あるいは全く無関係の食あたりだったのかもしれませんが、気味が悪い記憶が残ったことは確かです。
道具の面では、除草剤散布には飛散しにくい泡状ノズルを使用することが一般的ですが、それを使用しておらず、マスクやカッパなどの防護もほとんどせずに使用したことも大きな原因だと思いますが、何が支配的であったのか、たった一度の経験でははっきり解明することはできません。
除草剤の安全性については、両極端の意見が多くて、どの程度ならば安全なのかという中立的な情報が少ないように感じます。消費者向けの食品基準と散布作業者向けの基準とは安全の意味が違ってくるとも感じます。
ただ、それまで考えたこともなかった除草剤というのは、世の中の隅々にまで活用されていることがよくわかりました。線路の保線作業、駐車場の管理、芝生の管理、農地の管理から、雑草除去に限らず、作物の収穫にまで使われ食品安全性にも影響するような微妙な問題を含んでいることが分かりました。
このような背景を知ると、除草剤の管理は作業的には効率的ですが、どうしても積極的になれず、その後の発電事業にも影響を与えたことは正直なところです。フェンスのDIY、防草シートのDIYなどで時間を消費したせいもありますが、除草作業を自信をもってやれるようになり、規模拡大を考えられるようになるまで、FIT価格の高かった大切な2年ほどを浪費してしまうことになりました。
現在、現実的な対応としては、害虫駆除の農薬と同様に防護をしっかりして、使用量を最小限に抑えるということで行くしかないというのが、臆病者の結論となっています。
使用量を最小限に抑えるためには、
1.防草シートを施工して草が生える面積を減らすことで、除草剤の使用量を減らし、
2.防草シート内での草刈り機は使用困難となるので、隙間から生える草にはピンポイントで除草剤対応し
3.防草シートを施工できない部分は、草刈り機で対応する
という3種の対策を組み合わせることが、現在の対応方法となっています。
初めから適度に慎重であれば、痛い経験をせず、散布作業に抵抗感もなく、順調に経営できていたかもしれず、悔やまれるところです。みなさんの発電所の管理方法や除草剤にまつわる経験談などを教えていただけると幸いです。
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