ふたつの天狗納豆

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茨城方面に草刈りに行ってみたものの雨に降られ草刈り断念。たまにはゆっくり観光してみるのもいいかと思いぶらついてみました。

最初は天狗納豆の工場直売所。サービスエリアや駅の売店でよく見るワラに包まれた納豆の老舗で、水戸が納豆の名産地になったきっかけを作った店です。名前の由来は幕末の尊王攘夷集団天狗党から来ているとのこと。天狗党は最後は悲惨な末路をたどることになりましたが、その時の熱い思いは水戸の人々の心の底にしっかり刻まれていたようで、明治の中頃に天狗納豆が開店するやそのネーミングに惹かれ爆発的な大ヒットとなり、全国に水戸納豆の名を知らしめたとのことです。

駅から5分ほどのところに工場直売所があり暖簾をくぐりました。ワラ納豆とおぼろ納豆をかごに入れ、事前に調べていた天狗の絵柄の手ぬぐい、前掛けも買おうと店の中を見渡しましたが見当たりません。おかみさんらしき人に「あのー、天狗の絵の入った手ぬぐい、前掛けはないんですか?」と尋ねると明らかに表情が変わり「それはうちじゃない、ほかの店!」よほど気に障ったのか「うちで買わなくてもいいよ」と言ってかごの中の商品を戻そうとする気配まで。「いやいや、せっかく来たのですから買わせていただきますよ」と言って会計してもらいました。会計中「のれん分けしたんですか?」と質問を投げてみたが「ああ、まあね」と、明らかに答えたくもないという感ありあり。なんともやるやるせない気分で店を出ました。

もう一軒の天狗納豆は車で5分くらいのところにありました。こちらはうって変わって明るい元気なおかみさんが出迎えてくれて、手拭い、前掛け ワラ納豆を購入。天狗納豆の店が2つある理由を聞きたかったけど豹変されるといやなのでそこはぐっとこらえました。

家に帰ってネットで調べましたが昭和の初めのころに分かれたようですがその経緯は不明。ただ察するに、のれん分けというような穏便なやり方ではなかったと思います。内紛、抗争、分裂。幕末の天狗党もその思想の過激さゆえにそれらが絶えなかったとのこと。納豆がそうあっても不思議ではありません。なぜならどちらも最高に美味しいんですから。味や、のれんを守るためには絶対に譲れない何かがあってのことでしょう。天狗党の末路に倣うことなく、どちらの店も末永く伝統を後世に伝えてもらいたいものです。

 

 

 

 

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