部分保険とは、保険対象の再調達価格よりも低い金額で保険価格を設定することである。

例えば2000万円の発電所を、再調達価格1000万として保険契約するとしよう。

そしたら保険料は本来の半分で済む。ある意味保険料は節約できる。

しかしその発電所が全焼したとする。

その場合、保険金は2000万円降りない。本来の損害額2000万に、問答無用で１／２が掛け算されるからである。

保険会社からすると、保険料フルに払ってもらってないので、保険金もフルに払うわけにはいかねえという理屈である。なので保険料をケチると後から痛い目に合うかもしれない。

また、保険会社が勝手に部分保険と判定する場合もあるので、注意が必要である。例えば、造成費は土地取得費用、工事費負担金は繰延資産ということで、再調達価格に入らないものであるが、これを発電所の再調達価格に含めると、上の例ほど露骨ではないが、部分保険の扱いで保険金が減額されてしまう。

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