【完全版】太陽光の売電収入、20万円以下なら放置でOK?「住民税だけは申告が必要」の実態とリスク
「売電所得が20万円以下なら確定申告はいらない」
この言葉を信じて何もしないでいると、後から自治体から「お尋ね」が届くかもしれません。所得税(国税)と住民税(地方税)では、ルールの適用が全く異なるからです。
今回は、最近主流の「過積載(パネル多め)」の家庭用太陽光を例に、具体的な収支シミュレーションと、「なぜ黙っていてもバレるのか?」というリアルなリスクまでを徹底解説します。
1. 所得税は「20万円以下不要」だが、住民税は「1円から」
まず、絶対に知っておくべき「税金の壁」をおさらいします。
- 所得税(国税): サラリーマン(給与所得者)の場合、副業等の所得が年間20万円以下であれば確定申告は不要です。
- 住民税(地方税): 「20万円ルール」が存在しません。理論上、1円でも所得があればお住まいの市区町村への申告が必要です。
ここで重要なのは、税金がかかるのは「売上(入金額)」ではなく、そこから経費を引いた**「所得(手残り)」であるという点です。
2. 【シミュレーション】過積載200%モデルの所得計算
以下のモデルケースで、毎年の所得がいくらになるか計算してみましょう。
【試算条件】
- システム構成: パワコン 9.9kW / パネル 20kW(過積載200%)
- 導入費用(部材・工費込): 250万円
- 年間の売電収入: 35万円
- 法定耐用年数: 17年
毎年の収支計算表
| 項目 | 金額 | 備考 |
| (A) 年間売電収入 | 350,000円 | 実際の入金額 |
| (B) 減価償却費 | 147,059円 | 250万円 ÷ 17年(定額法) |
| (C) その他経費 | 10,000円 | 保険料、メンテナンス費等(仮定) |
| (D) 年間所得額 | 192,941円 | (A) – (B) – (C) |
この結果からわかること
このケースでは、毎年の所得が 192,941円 となります。
- 所得税: 20万円以下のため、確定申告は不要です。
- 住民税: 所得が発生しているため、市区町村への申告が必要です。
上記は、表面利回り14%の家庭用太陽光です。
利回りが高ければ高いほど、納税額は上がりますので、節税を謳う商品は
最初から疑ってかかるべきでしょう。
詳しくは専門家、税務署等に確認してください。
ネット上の情報では家庭用太陽光の補助金は一時所得又は雑所得として
扱われるといったことも書かれています。
補助金貰っているから太陽光設置しているのは間違いないのに
この家は住民税申告していないぞ!?
一罰百戒で数年後にまとめて調査る、なんてこともあるかもしれません。
3. なぜバレる?「航空写真」と「お尋ね」?
「わざわざ少額の売電を調べに来ないだろう」と考えるのは危険です。税務当局は以下のような手段で設置状況を把握しています。
- 航空写真による照合: 近年では、航空写真やGoogle Earth等を利用して、屋根上のパネル設置状況を確認する自治体もあるといった話も聞きます。パネルがあるのに売電所得の申告がない世帯は、リストアップの対象になり得ます。
- 電力会社からの支払調書: 電力会社は「誰にいくら支払ったか」を税務署に報告しています。このデータは自治体と共有されるため、隠し通すことは困難です。
- 数年まとめての「お尋ね」: 調査はある日突然やってきます。「本命の調査」のついでに発覚することもあれば、数年分まとめて遡って請求されることもあります。
「知らなかった」では通りません。 無申告が発覚した場合、本来の税金に加えて延滞金などが加算されるリスクもあります。
4. 住民税の申告はどうすればいい?
手続きは非常にシンプルです。
- 時期: 毎年2月16日〜3月15日頃(確定申告時期と同じ)。
- 場所: お住まいの市区町村の役所(税務課窓口)。
- 持ち物: 売電収入の明細、設置費用の契約書。
- 手順: 窓口で「所得税の確定申告は不要だが、住民税の申告だけしたい」と伝え、専用の用紙に記入するだけです。
5. まとめ:正しく申告して「安心」を手に入れる
今回のシミュレーションのように、過積載で売上が大きくても、減価償却費を活用すれば所得はグッと抑えられます。 正しく経費を計上して申告すれば、住民税の増額はわずかです。数百円〜数千円の税金を惜しんで、「いつか役所から手紙が来るかも…」とビクビクして過ごすのはタイパもコスパも最悪です。
クリーンなエネルギーで稼いだお金は、クリーンな申告で守りましょう。
もちろん確定申告をすべき人は20万円未満だろうが何だろうが
雑所得として申告必須です。






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