「昨年は大丈夫だったのに」  膨らんだバッテリーが教えてくれたこと

(カテゴリ: 発電所)

うちの太陽光発電所には、遠隔監視装置と監視カメラが設置されている。現地まで足を運ばなくてもデータが確認できるよう、LTE対応のルーターを介してネットワークに繋がっているのだが、このルーター、バッテリー内蔵タイプである。

昨年、定期点検のついでにバッテリーの状態も確認したが、見た目には何も問題なかった。膨らんでいる様子もなく、端子の腐食もない。「まあ、もうしばらく大丈夫だろう」と思いながら、一応そのメモをスマホに残しておいた。

 

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なんとなく、「そろそろかな」という感覚

先日もう一か所の発電所のルーターも交換したので、ついでに「こちらのルーターも交換した方がいいんじゃないか」という気になってきた。年数も積み重なっているし、いざトラブルが起きたときの被害が予想できない。

ちょうどタイミング良く、近隣での用事があった。どうせ行くなら、と思い立ち、ルーターの交換前にまず現地で状態を確認しておくことにした。「まあ見るだけ」のつもりで。

 

開けたら、膨らんでいた

実際に装置を開けてみると——バッテリーが、明らかに膨らんでいた。

昨年は何でもなかったはずのバッテリーが、この短期間でここまで変形するものなのか、と少し驚いた。リチウムイオン系のバッテリーが膨張すると、最悪の場合は発熱・発火に至る可能性がある。発電所という設備の特性上、万が一のことがあれば洒落にならない。

膨張したバッテリーは、外見が正常でも内部でガスが発生している状態。そのまま使い続けると、液漏れ・発熱・最悪の場合は発火につながることがある。「見た目で問題ない」は、もはや安全の根拠にならない。

「昨年は問題なかった」の怖さ

今回あらためて思ったのは、「前回の点検で異常なし」という記録が、ある種の安心感として機能してしまうことの危うさだ。

バッテリーの劣化は、線形じゃない。じわじわと進行するわけではなく、ある段階を超えると一気に変化する。昨年の時点で内部では劣化が始まっていても、外見に現れるのはその後——というパターンが珍しくない。「去年見たから今年も大丈夫」は、少なくともバッテリーには通用しない。

特に屋外設置の機器は、夏の高温、冬の結露、直射日光といった環境ストレスを常に受けている。室内の機器より劣化が早くなるのは当然で、「年に一度の点検」では間に合わないケースも出てくる。

 

交換前に確認して、本当によかった

もしルーターを注文したまま「次に現地に行ったとき交換すればいい」と後回しにしていたら、どうなっていたか。あのバッテリーがいつ限界を超えていたかは分からない。早めに動いて、現地確認を挟んだことが、結果的に最悪のシナリオを避けることにつながった。

ルーターはすでに手元にあったので、その日のうちにバッテリーを含めて交換完了。装置は正常に動作している。

 

 屋外設置のバッテリーは、前回点検からの「経過時間」より「環境条件の蓄積」で劣化する。外見の確認だけでなく、設置年数・設置環境・季節をふまえた前倒し交換を検討する価値がある。
いや、そもそも昨今の事業を踏まえると選択肢に入れるべきではないだろう。

小さな発電所の、地味な保守作業の話だが、こういう「ヒヤリ」で済んで「致命的」な被害が出なかったのは単に運が良かっただけ、感謝しつつ次回に活かしたい。

 

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