「ついに、東京電力管内でもこの時が来たか」
Looopでんきなどの「市場連動型プラン」を利用している方や、電力需給を日々チェックしている方なら、最近の「でんき予報」を見て驚いたのではないでしょうか。昼間の3時間ほど、時間帯別料金が「0円(またはそれに近い底値)」を記録する日が出てきています。
これまでは他エリアの話、再エネが極めて盛んな地域特有の現象だと思われていましたが、いよいよ東京電力管内でも「電気が余り、価値がゼロになる」という事態が現実味を帯びてきました。
1. なぜ「0円」が発生するのか?
その答えは、今回東京電力から出された「再エネ出力制御指示に関する報告」という資料の中に隠されています。
電気が0円になるのは、単純に「天気が良いから」だけではありません。以下の3つの条件が重なった時に発生します。
- 供給の爆発: 晴天で太陽光発電がエリア全体の需要を賄えるほどフル稼働する。
- 需要の低下: 休日などで工場やオフィスの稼働が止まり、電気を使う人が減る。
- 調整の限界: 火力発電を絞り、揚水発電で電気を吸い込んでも、まだ電気が余る。
市場(JEPX)では、電気が余りすぎると価格が1kWhあたり0.01円といった「実質0円」まで暴落します。Looopでんきなどの予報で見られる「0円」は、まさにこの「エリア全体で電気が溢れかえっている状態」を映し出しています。
2. 出力制御と「0円」の切っても切れない関係
ここが少し皮肉なところですが、「電気が0円で嬉しい」と思う一方で、太陽光事業者の視点に立つと、状況は一変します。
市場価格が0円になるような時間帯は、電力会社(東電PG)にとっても「もうこれ以上、電気を受け入れられない」という限界点です。そのため、今回の資料にある通り、「出力制御」という名の発電カットが発動します。
- 市場価格が0円になる = 電気の価値がなくなる。
- 出力制御が行われる = 発電しても系統に流せない(売電できない)。
つまり、「でんき予報」で昼間が安くなればなるほど、裏側では多くの太陽光パネルが「発電したくてもできない」状態に追い込まれているのです。
(実際に発電所に行ってOFFにする事業者の発電量割合的にはどんなもんなんでしょうか?)
3. 初めての「出力制御」をどう読み解くべきか
東京電力管内で本格的な出力制御が始まったことは、日本のエネルギー事情が新しいフェーズに入ったことを意味します。
これまでのように「作った電気をすべて買ってもらう」という前提が崩れつつあります。市場連動型プランで「0円」の恩恵を受ける消費者がいる一方で、「捨てられる電気」をどう有効活用するかが問われています。
- 蓄電池で「0円の時間帯」に貯めておく
- エコキュートの沸き上げを、夜間ではなく「安い昼間」にシフトする
- 電気自動車(EV)への充電を昼間に行う
これからは、電力会社からの一方的な指示を待つだけでなく、こうした「市場の動き」を読み取って、賢くエネルギーを使い分けるリテラシーが求められる時代になるでしょう。
まとめ
「市場価格0円」や「出力制御」は、一見すると損失やトラブルのように見えますが、視点を変えれば「エネルギーが余るほど豊かにある時間帯」が生まれたとも言えます。
(比較的)楽に受給調整が出来る(気がする)EV充電をこの時間帯激安にして何とかなりませんか?
東京電力管内で蓄電所ってどうなの? 利益出るの?
という感じでしたが、出力制御に躊躇が無くなりましたのでー。








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