※前回の続き
〇ダメなストリングの特定
クランプメーターで電流値が限りなくゼロの回路を特定する
クランプメーターの良いところは、
パワコンの電源を落とさず測定出来る
ことです。
線を一本だけ挟むようにして、ストリング(=回路)を
1つずつ測定します。
ご存知だと思いますが、プラスとマイナスは一対なので、
どちらか一方を図ればOKです。
今回は、断線かどうかを判断するのが目的なので、
精緻に図る必要はなく、
それなりの電流が出ているかどうか
という観点で測定します。
今回は全5回路のうち、3番目の回路で、電流が流れていない
ことを突き止めました。
〇ダメな箇所の特定
次に、電流が流れていない3番目の回路に、
それなりの電圧が出ているかどうかを測定することで、
問題箇所が、
・ストリングなのか、
それとも、
・パワコンorパワコンとの接続部or接続部の施工なのか
を切り分けます。
3番目の回路をパワコンから外します
<重要>当たり前ですが、この作業は、パワコン、及び
パワコン上流のブレーカーを落とした上で作業します。
本来は
パネル1枚あたりの解放電圧×1ストリングあたりのパネル枚数
の電圧が出るべきですので、数100V出るべきなので、
・ストリングなのか、
それとも、
・パワコンorパワコンとの接続部or接続部の施工なのか
かは一目でわかります。
今回は、数ボルト程度の値を不規則にうごめいていましたので、
「ストリング側である」
ことがわかりました。
(パワコンへの線の接続部の接触不良で、抜き差しで直れば良いなあ
と思っていた私は、がっかりしました)
今回のストリングはパネル12枚構成なので、
パワコンプラス極ーー配線ーーパネル1枚目ーーパネル2枚目
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パワコンマイナス極ーー配線ーーパネル12枚目ーーパネル11枚目
のどこが断線しているかを特定する作業が必要になりました。
長くなりましたので、その3に続きます。
参考になれば幸いです。
denzaiyaさん
コメありがとうございます。
確かに、中継用MC4コネクタ入れたほうが良いですね。
抜き差しするときに、確かに先端部が曲がって
大丈夫かな、、と思うことがありますので。
ご指摘ありがとうございます。
コネクター方式のケーブル施工は便利な面もありますが、ストリング別の測定が面倒です。
会社のデルタ高圧案件は、パワコン入力用MC4コネクタから1m程度離れた場所にて、中継用MC4コネクタ施工して点検時に使うようにしています。
何度もコネクタ抜き差しするとあまり良くないと思いますね。
GoingGreenさん
三相10kw級にしては、軽くて気に入ってたんですけどね。。
昨今のパワコン容量の倍以上パネル設置することが当たり前の中、過積載上限を18kwまでと
してしまったことで、一気に人気が無くなってしまいました。。
どうもありがとうございます。デザインも取説も良いですね。取説が読みやすくて親切ですね。勉強になりました。:)
GoingGreenさん
コメありがとうございます。
パワコンですが、SMA社の
Sunny Tripower 10000TLEE-JP
です。
もう廃盤になってしまっていますが、
一時期は一世風靡したモデルです。
10kwタイプと9.9kwタイプがありますが、
構成は基本変わらないです。
このパワコンはどこのですか? 少し勉強したいので機種型番も
教えていただけませんか?
mukuさん
コメありがとうございます。
良い業者さんと組めていれば、気づいてチェック依頼さえ出せれば、お任せすれば良いのですが、
自前でやるのであれば、それなりには面倒ですね。
あと、やはり電気工事士2種が必須になってくると思います。
作業自体はパターンが大体決まっているのですが、
時間に追われてたり、雨が降りそうになったり、
炎天下だったり、虫が気になったりすると、
(汗)
机上ほど、冷静に考えられなかったり、
多かれ少なかれ想定外のことも起きたりしますので、
場数=経験値は案外重要だと思います。
発電量が落ちてる原因を特定するの大変そうですね。。。うちの発電所も出力が落ちてる原因が分かるといいのですが、、、。( ´Д`)y━・~~