※前回、前々回の続き
これまでの結果から、要因箇所が「ストリング(回路)側である」
ことがわかりました。
現地のパネル12枚構成なので、
パワコンプラス極ーー配線ーーパネル1枚目ーーパネル2枚目
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パワコンマイナス極ーー配線ーーパネル12枚目ーーパネル11枚目
のどこが断線しているかを特定します。
◎当初の目論見
回路の半分あたりで、
PVケーブルを抜き、そこで解放電圧を測定する
それなりの電圧が出ていない方に断線箇所がある
それなりの電圧が出ていない方の回路のさらに半分あたりで
PVケーブルを抜き、やはり解放電圧を測定する
それなりの電圧が出ていない方に断線箇所がある
という感じで、断線箇所を見つける予定でした。
◎実際対応してみて、
〇想定外1、電圧測定用リード線、長さ足りず、、
パネルとパワコン間が予想以上に遠く、
まず半分で、次に半分の半分の作戦は、
電圧測定用リード線の長さが足りませんでした。。
やむを得ず、
まず、パネル12枚の両端の解放電圧を測定することで、
パネル12枚途中で断線しているか、
パワコンーパネル12枚間で断線しているか
切り分けることにしました。
〇想定外2、MC4コネクタ、外れず、、
いままでの現場は、素手の力、または私が持っている
プラグを外す道具でMC4コネクタは外れたのですが、
プラグを外す道具の幅がプラグに合わず、MC4コネクタ
が外れませんでした。。
やむを得ず、施工店の社長に電話し、急遽来てもらうことに。
どういうわけか、社長の持っているプラグを外す道具の幅とは合い、
あっさり外れました。
MC4はパネルにより微妙に形が違うのは気付いてましたが、
外れないのは想定外でした。。
(今思えば、気づけよとは思いますが 汗)
突然だったにもかかわらず、施工店の社長と連絡が取れて、
かつ、すぐ来てくれたことに感謝、です。
(この業界長いヒトは誰もが知っている、
太陽光歴30年のパワコンの設計まで手掛けた伝説の歯医者さんです)
結果、「パネル12枚途中で断線している」
ことがわかりました。
ここから、パネル12枚の途中のどこで断線しているか
順々に範囲を狭めて特定、、のはずだったのですが、
施工店の社長、きょろきょろするだけで、あっさり
怪しい箇所を見つけてしまいました!
⇒PVケーブルが不自然にピンと張っているところがあり、
そこのMC4コネクタが少しねばねばしてました。
(一番上の絵の「不具合箇所」あたりのコネクタ)
少し溶けている感じ
(対応に集中してて、写真撮るの忘れました。。)
【修繕対応について】
ねばねばしているコネクタの、
・片方はパネル付属
・もう片方は施工店で用意した自作
だったのですが、
(パネル付属のケーブル同士では届かない配線部分だった)
コネクタ、溶けてて外れません。
【重要】
実務上の修繕対応は、
コネクタの両端を切断⇒コネクタ付け直し
になりますが、これを正式な手続き無しでやってしまうと、
パネルの保証が外れます。。
(パネル付属のコネクタはパネルのパーツなので)
保証を維持したい場合は、購入元にメーカーに訊いてもらって
対応してください。
私の場合は、パネル付属のコネクタの交換になった場合、
指定のコネクタを付ければ保証が維持できる
旨、事前に訊いていましたが。
メーカーによっては、パネルごと回収、交換になったり、
保証が適用できるか交渉が必要かもしれません。
(コネクタが溶けた要因が、パネル付属で無いケーブルや
施工だという余地が、メーカーとしてはあると思われるので)
そもそも、この一連の対応工数、保険が効くかもしれません。
後で保険会社に訊いてみようと思います。
参考になれば幸いです。
sun33さん
コメありがとうございます。
この手の物は、
「ある程度の検討を付ける」
までが案外大変な印象です。
あとは、機器故障以外の、売電の機会損失も気になるところです。。
結局、機会損失を考えると、故障の検討まで付いているのであれば、そのまま修理したほうが良いかなっていう感覚なのです。
私は、故障の場合は、ある程度検討を付けた後は、メーカー保証の担当を呼んで修理させました。自分でやると保険が効かない事になりますし、お金払っているので、こちらで直す必要もありません。県内にメーカーの修理担当が常駐している様です。
メーカーも直せない「特殊故障」については、自分で直しました。RS-485の通信のモニターとか、シンクロ入れて波形モニターして通信技術者の腕の見せ所です。