以前似たような記事を挙げたのですが、
天気のわりに発電量上がらないという話が、
自分の発電所でも、農作業している農園主所有の発電所でも出て来て、
質問を頂いたりして、当事者になりつつあるのと、
別のブロガーさんからも質問頂いたりしたのもあり、
もう少しちゃんと考えてみました。
まずは、原理原則から。
流れる電流の妨げとなる電気抵抗を減らせば、流れる電流が増え、
売電量は増えます。
(オームの法則 : V = I × R
Vが一定で、Rが減れば、Iが増えます)
電気抵抗の式から、電気抵抗を小さくするにはどうしたらよいか
改めて考えてみます。
電気抵抗 :R
回路の長さ :l
回路の断面積:S
抵抗率 :ρ(t) ←回路の材質に依存
温度計数 :α ←回路の材質に依存
基準温度 :t0 ←定数
回路温度 :t
※lやSの温度による変化は無視
α=1/R × dR/dt は定数とみなす
R = ρ(t) × l/S
≒ ρ(t0){1 + α(t-t0)} × l/S
この式から、抵抗を下げる方向性は
1、抵抗率の小さい材料を使う
2、温度計数の小さい材料を使う
3、温度を下げる
4、長さを短くする
5、太さを太くする
となるかと思います。
ケーブルの材質を変えない前提ですと、検討余地は
3~5でしょうか。
具体的な打ち手としては、
3に対しては
〇冷暗所に移動
〇日よけを作る
〇配管で覆う(直流ケーブルへの後付けならパックンフレキ?)
〇風を送る
4に対しては
〇無駄な配線を無くす(とぐろNG)
〇(新規なら)ハーフカットセルパネル縦置き配線
5に対しては
〇ブレーカーを大きくする
〇交流ケーブルを太くする
〇直流ケーブルを太くする(3.5SQ ⇒ 5.5SQ)
他にもあるかもしれません。
費用、難易度、副作用からどれをやるかを
決めていくことになると考えています。
参考になれば幸いです。
新設ですと、いろいろやりやすいですよね。
日よけとかも大事かも。
上手く行くよう願っています。
ですよね。
そうなりますよね。
私のおそらく最後の発電所になるであろう場所は、
最近の皆さんの事象を勘案し、直流ケーブル5.5スケ、交流ケーブル200スケで設計しました。
kozoさん
コメありがとうございます。
この手の難しいところは、まさにご指摘の部分ですよね。
何度下げればどれくらい改善できるか
は出せる可能性があるのですが、
(これも多分完全には難しい)
どの打ち手を打てば、何度下がるかは、
出すの厳しいかと。。
ですので、既設設備に対する場合の、
現実的な動きとしては
副作用なく、簡単なことからやってみる
になる気がしています。
(日よけ、ブレーカー、長い地上の直流配線太くする、
パックンフレキとかですかね)
それぞれの対策でどのくらいの効果が出るのかが分かると嬉しいです。要は費用対効果ですね。
計算でも出るとは思いますが、実際にはどうなのかといったところでしょうか。
頑張って工夫したのに、効果は雀の涙だと悲しいので。
sun33さん
コメありがとうございます。
ご指摘の通り、導入段階のほうが圧倒的に対応しやすいですよね。
配線については、地中埋設の場合の設置後対応はお手上げですが、
地中埋設で無い、長い直流配線の3.5SQ→5.5SQは現実解かも、、と思っています。
線を太くするとか、短くするとかは、すでに施工済みの施設では、大変かもしれません。
設計段階で頭に入れておくべき事です。
地球温暖化「そんな事聞いていない。ゾ」となりそうですが、10年前から着実に変化していました。
今年が特別な話しではなく、これからずっと続きますので対策のアイデアを色々出して行く必要があります。