電気の卸売市場であるJPEX市場が高騰すると、
新電力が青色吐息の理由はシンプルで、
供給電力のかなりの部分(2020年6月時点で9割超)を
JPEX市場に依存しているからです。
仕入の9割超を1箇所に依存って、電気小売事業に限らず、
どんなビジネスでも超絶高リスクですよね。。
仕入の9割超を占めるJPEX市場が暴騰し、
(250円/kwhとか)
新電力各社が青色吐息になったわけですが、
その救済策が出てきました。
⇒インバランス料金の上限を200円/kwhにするようですね。。
インバランス料金
:電気小売事業では、需要と供給を30分単位で合わせるルールがあり、
(同時同量ルール)
それを破るとズレた分だけ科される罰金のこと
電線を流れる電気は、モノとしては同じ電気であり、
どの小売業事業者の電気かを判別して、
顧客が取り出すことが出来ないため、
在庫が無いのに販売するという、一種の詐欺行為をさせないため
出来たルールだと思います。
これ、非常に筋の悪い施策だと思います。
理由1、ルールを守るより罰金の方が安いのであれば、
ルールを守らないというモラルハザードが起きる
(仕入せず販売して、
代わりに罰金を払った方がマシという状況になる)
理由2,誰の電気かは関係無く、系統内の電気の受給の合計は
合わせる必要があるので、
ルールを守らないヒトの尻ぬぐいを、
誰かに押し付けることになる。
理由3,200円/kwhでも、高過ぎて新電力は経営がもたない
本来は、以下の2方針だと思うのですが、いかがでしょうか。
方針1,不安定な仕入先JPEXへの依存度を下げる新電力の自助努力
〇自社発電所の開発
〇相対契約の獲得(含むNon-fit)
方針2,大口仕入先JPEXの鎮静化
〇売り手を増やす活動
例)JPEX会員要件の見直し、
発電設備所有者への勧誘
〇販売量を増やす活動
例)取引単位の小口化、
発電設備増設への優遇措置
方針1は自助努力なので、施策としての支援は方針2になると思います。
後は、需要の鎮静化としての、節電の呼びかけでしょうか。
ポツポツ始まってますが。
参考になれば幸いです
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