必要パラメーターは
〇パネル側
・解放電圧
・解放電圧温度計数
〇パワコン側
・最大入力電圧(入電電圧範囲の最大)
〇環境
・想定する最低気温
計算手順1、想定する最低気温における、パネルの解放電圧を求める
計算手順2、解放電圧 > N × 「計算手順1で求めた解放電圧」
を満たすNの最大値を求める
おまけ手順3、最低気温 < パネル温度 を加味する
計算手順1の計算式:
解放電圧 - (解放電圧 × 解放電圧温度計数)
× (解放電圧の温度 - 想定する最低気温)
例:STC時 解放電圧41.5V、温度計数-0.3%/C、想定する最低気温―20℃の場合
41.5V - (41.5V × (-0.3/100)) × (25 - (-20))
= 41.5 + (41.5*0.3/100)*(25+20)
=47.1025V
計算手順2、
例1(低圧):最大入力電圧600Vの場合
600 ÷ 47.1025 = 12.7…
⇒12枚
例2(高圧):最大入力電圧1000Vの場合
1000 ÷ 47.1025 = 21.2…
⇒21枚
おまけ手順3の説明:
発電していれば、気温よりはパネル温度は高いはずなので、
想定する最低気温でのパネル温度はもう少し高く、
解放電圧はもう少し低いはず。
おまけ手順は安全な方向に数値を移すので、おまけ手順3を加味せず
設計すれば問題無し。
※上の計算は、あくまで最大枚数であり、
実際の採用枚数は、上の計算を満たす枚数の中で、
パワコンの許容する過積載率や、マルチストリングかどうか、
MPP電圧範囲といったテクニカルな物、
あと、それと全く別の、認定済容量という観点などで決まります。
実際、私の今回の発電所(高圧)の場合、認定済容量の制約から、
おそらく18枚を採用することになります。
参考になれば幸いです。
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