2025年末をもって、ソーラーエッジテクノロジージャパンが日本国内でのPVシステム製品の直接販売を終了しました。単相パワーコンディショナ「SE5500H-JPJ」「SE5500H AC-S」についても、交換用在庫の製造が終了しており、今後故障した場合に代替品を確保できるのか、オーナーとしては非常に気になるところです。
住宅用のように1~2台程度の採用であれば、最悪の場合は他メーカーのパワコンへ載せ替えるという選択肢もあります。しかし、低圧発電所などでソーラーエッジの単相パワコンを複数台採用している場合、話はかなり深刻です。
一度に全部交換するとなれば、パワコン本体だけの問題ではありません。ストリング構成やオプティマイザ、配線、設定などまで含めて考える必要があり、「じゃあ他社製品に交換しましょう」で簡単に済む話ではありません。そんなわけで、同じような状況に置かれたオーナー同士で情報交換できる場があったらいいのに……というのが、今回の記事を書いた理由です。
以下は「あのおじさん」様からいただいたコメントです。
😱 所有する11台中、すでに6台が故障して代替品の無償提供交換を受けています。そしてそのうち1台は、またしても故障。今回は代替品の提供はありませんでした。
何が起きたのか、改めて整理する
ソーラーエッジは、2025年12月31日をもって日本国内でのPVシステム製品の直接販売を終了しました。また、電話によるサポートについても2025年12月26日で終了しています。サポートポータルやチャットによる対応は継続されていますが、これまで使用してきた機器が故障した場合、今後どうなるのかという不安は残ります。
特に気になるのが、単相パワーコンディショナの交換用在庫です。SE5500H-JPJやSE5500H AC-Sはすでに生産が終了しており、交換については在庫がある間に限られる状況になっています。
そして、ここについては少し重要な話があります。私は今回、ソーラーエッジへ直接問い合わせを行い、保証期間内にパワコンが故障した場合、交換用在庫がなくなった後はどうなるのかを確認しました。
📌 私がソーラーエッジへ直接問い合わせたところ、保証期間内であっても交換用の現物在庫がなくなった場合には、現物交換ではなく金銭補償で対応する方針との回答を受けました。
これは代理店や第三者から聞いた話ではなく、私自身がメーカーへ直接問い合わせて得た回答です。もちろん、実際の保証・補償については個別の契約条件や故障状況などによって異なる可能性がありますが、「在庫がなくなったらどうなるのか」という点について、私自身がメーカーに確認した結果として、このような回答を得ています。
| 時期・事項 | 内容 |
| 2025年12月26日 | 電話によるサポートを終了 |
| 2025年12月31日 | 日本国内でのPVシステム製品の直接販売を終了 |
| 単相パワコン | SE5500H-JPJ/SE5500H AC-Sなどは生産終了。交換用在庫がある間は交換対応。在庫がなくなった場合については、筆者がメーカーへ直接問い合わせたところ、保証期間内でも金銭補償で対応する方針との回答 |
出典:SolarEdge Japan公式サイト「ソーラーエッジテクノロジー社は日本での事業運営を変更します」/筆者によるメーカーへの直接問い合わせ。保証・補償条件は個別契約や時期、故障状況などにより異なる可能性があります。実際の対応については、販売店・保守事業者・ソーラーエッジへ確認してください。
11台中6台故障……「これはさすがに怖い」
ここで、もう一度「あのおじさん」様の話に戻ります。
所有するソーラーエッジの単相パワコンは11台。そのうち、すでに6台が故障し、代替品の無償提供による交換を受けているとのことです。
ところが、その交換してもらったパワコンのうち1台が、また故障。しかも今回は代替品の提供がなかったという話です。
11台中6台が故障 → 交換済み → その交換品も故障。
これを聞くと、「在庫があるうちは交換してもらえばいい」と簡単には考えられなくなります。
もちろん、これは「あのおじさん」様の所有設備における実体験であり、すべてのソーラーエッジ製パワコンに同じ故障率が当てはまるという話ではありません。ただ、複数台を所有しているオーナーにとっては、決して他人事ではない数字だと思います。私の発電所も今回で2台目の故障になりますので。
現実的な選択肢は、たぶんこの3つ
「あのおじさん」様のコメントでは、このパワコンを複数台所有するオーナーが現実的に取れる選択肢は、だいたい次の3つに集約されるとのことでした。
| ① | さっさとソーラーエッジを撤去して他社パワコンに乗り換え、心の安寧を得る |
| ② | ①のような人が手放したパワコンを買い取り、自分の予備在庫として確保しておく |
| ③ | ②のような人と、あらかじめお友だちになっておく |
やはり、立ち上げていただくしかないですね!!
ソーラーエッジ単相パワコン被害者の会!
きっと「太陽光発電ムラちゃんねる」の動画で、何か打開策を公開してくれるに違いありません。
このパワコンの、地味に罪深いところ
このパワコンの厄介なところは、カタログスペックがかなり優秀だったため、既存発電所の「リパワリング(増強)」用パワコンとして導入したケースが少なくないことです。
数年前に「これならいける」と判断してリパワリングしたのに、今回またリパワリングし直す。これは、オーナー側からするとかなりキツい話です。設備投資には当然お金がかかりますし、工事費や申請、設定変更まで含めれば、単純にパワコン本体を交換するだけでは済みません。
代替候補として名前が挙がるのは、5.5kW帯であればオムロンや、SUNGROWのSG5.5RS-JPあたりでしょうか。
SUNGROWもカタログスペックを見る限り良さそうなのですが、実際の信頼性や長期稼働の実績については、私自身まだ判断がついていません。パワコンは10年、15年と使うことを考えると、「今のスペックが良い」だけでは決めにくいところがあります。
💭 こういうことを考えていると、ファーウェイのありがたみをしみじみ感じます。少なくとも今のところ「日本市場めんどくさいから撤退しよう」とはなっていませんので。
とはいえ、一度4.95kWでストリングを組み替えてしまうと、今後また何かあったときの融通が利きにくくなるのも悩ましいところです。
パワコン選びは、単純に「今のスペックが良いか」だけではなく、「将来また組み替える羽目になったときに、どれだけ面倒なのか」まで含めて考えないといけないのだと、今回改めて痛感しています。まあ、元々5.5kWだったので、今回は代替手段がある5.5kW機種を選んだわけですが。
ここからは私自身の話です
ここまでは「あのおじさん」様からいただいたコメントを中心に話を進めてきました。ここからは話を切り替えて、私自身も同じソーラーエッジ単相パワコンを抱える一人として、今のところどう考えているのかを書いておきます。
私の現時点での方針は、かなりシンプルです。
とりあえず、交換用在庫がある間は、故障した分だけ交換してもらう。
これが今のところ一番現実的かなと考えています。
せっかくまだ交換用の在庫があるのであれば、無理に先回りして全部交換する必要はないと思っています。もちろん、今後の故障状況やメーカーの対応方針によって考え方は変わる可能性がありますが、現時点では「壊れていないものまで慌てて交換する」より、「壊れたら交換する」というスタンスです。
ただし、次にもう1台故障するようなことがあれば、そのタイミングでパワコンを1台減らすという選択肢も検討したいところです。
もともと過積載率にそこまで余裕を持たせていないので、1台減らしても何とかなる可能性はあります。とはいえ、実際にやるとなるとストリングの組み替えやオプティマイザ周りの設定変更なども絡んできます。
大半の発電所は収益のみに絞って考えても、パワコンが1台壊れたからといって、「じゃあ1台減らせばいいじゃん」と簡単にはいかないわけです。
気になるのは、在庫切れ後の「金銭補償」
そして、もう一つ気になっているのが、ソーラーエッジからの金銭補償が実際にどの程度になるのかという点です。
ここについては、先ほど書いたとおり、私はメーカーへ直接問い合わせて「交換用在庫がなくなった場合は金銭補償で対応する方針」と回答をもらっています。
ただ、実際に提示される補償額がいくらになるのかまでは、現時点では分かりません。
💡 個人的には、できれば本体価格+αくらいを期待したいところです。ただ、経験上こういうものは、購入価格からガッツリ差し引かれた金額が提示されるものだという嫌な予感もしています。そして、残念ながら提示された補償額について、交渉の余地はなさそうです。
このあたりは、実際に在庫切れによる金銭補償を受けた人が出てくれば、かなり重要な情報になりそうです。もし今後そういう事例があれば、ぜひ情報共有していただきたいところです。
「他社パワコンとの混在」はどうなる?
そして、もう一つ気になっているのが、パワコンの他機種混在です。
ソーラーエッジの単相パワコンを複数台使っている発電所の場合、1台だけ他メーカーに交換して、残りはソーラーエッジのままという構成が現実的にできるのか。これも、オーナーとしては気になるところです。まぁ無理でしょうけど。
まとめ:複数台を同じメーカーに任せる怖さ
代替手段が乏しい機械によって成り立っている仕組みのため、こうした状況をリスクとして織り込んでおくべきだったのかもしれません。
複数台のパワコンを抱える低圧発電所にとって、交換用機器の見通しが立たなくなるというのは、想像以上に重い問題です。もちろん、困ったらオムロンがある前提で5.5kwパワコンにはしたのですが実際に1台交換リスクが顕在化すると非常に厳しいです。
特に今回のように、単純なパワコン交換だけではなく、ストリング構成やオプティマイザ、設定などまで考えなければならない設備の場合、「別メーカーに交換すればいい」という一言では片付けられません。
そして今回、私自身がメーカーへ直接問い合わせて確認したことで、「交換用在庫がなくなった場合、保証期間内であっても金銭補償での対応になる」というメーカー側の方針も分かりました。
あとは、その補償額が実際にどうなるのか。そして、ソーラーエッジの単相パワコンを複数台使っている発電所で、現実的にどのような代替方法があるのか。ここは今後も情報を集めていきたいと思います。
同じようにソーラーエッジの単相パワコンを複数台抱えている方がいらっしゃれば、情報交換だけでもできるとありがたいです。
「ソーラーエッジ単相パワコン被害者の会」、本当にどなたか立ち上げてくれないでしょうか。
📌 いっそ全台壊れれば一括交換ができるのに! 代替品の無い状況での1台故障の怖さを、身をもって学んでいる最中です。今後の機器更新では、性能や価格だけでなく、「そのメーカーが10年後も日本でサポートしているのか」「故障したときに代替機があるのか」まで含めて、構成を考えたいと思います。
参考:SolarEdge Japan公式サイト「ソーラーエッジテクノロジー社は日本での事業運営を変更します」/筆者によるソーラーエッジへの直接問い合わせ/各代理店・保守事業者の案内。なお、記事中の「あのおじさん」様に関する故障台数・交換状況などは、同氏から提供いただいた情報です。メーカーへの問い合わせ結果については筆者自身が直接確認した一次情報です。保証・補償の詳細は個別の契約条件、故障状況、購入時期などにより異なる可能性があるため、実際の対応については販売店・保守業者・ソーラーエッジへ確認してください。
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