地方在住ごくごく普通のサラリーマンが始める「太陽光発電事業」による資産形成
【第3回】 太陽光発電事業における「キャッシュフロー」の重要性とは? 2016/7/15
連載【第1回】、【第2回】でもしつこいぐらいに申し上げていますが、資産形成にはまずはなにをおいても「キャッシュフロー」が最優先です。
お金が回らなくなったときに、会社は倒産してしまうように、個人では破産してしまいます。
会計上は黒字にもかかわらず倒産する会社があるのも、お金が回らず借入先に返すべきものが返せなかったという理由です。
一番大事な「キャッシュフロー」という考え方は個人でも必ず持っておきましょう。
もちろん会計上の損益を無視しろというわけでは決してありません。
キャッシュフローとは、太陽光発電事業の売電収入からメンテナンス(監視装置通信費や管理費等)を除いた純収入より借入金返済額を控除したものです。
たとえば、太陽光発電所からのの売電収入が毎月平均20万円だとします。
ローンの返済が12万円であれば、その差額の8万円がキャッシュフローです。
この8万円を確保できるかどうかが非常に重要なのです。
この数字がマイナスになってしまえば、いくら帳簿上で利益が出ていても意味がありません。
事業として回っていきませんので借入金の返済の手出しが必要になってしまいます。
個人の資産形成段階における太陽光発電事業においては、まずはキャッシュフローが回ることが最優先なのです。
減価償却であるとか税金の話は二の次であり、「キャッシュフロー」を意識することがもっとも重要なことになります。
まずは、サラリーマンとしての給与収入の半分の「キャッシュフロー」を目指す!
太陽光発電事業を始めるにあたり、どの程度の資産を築くことを目標とすればいいのでしょうか?
目指すところは、その方の資産・収入状況によっては異なりますが、平均値として参考となる目安について、考えていきましょう。
太陽光発電事業におけるキャッシュフローを、まずはサラリーマンの給与収入の税引き前年収の2分の1の規模にすることを目指します。
あくまでも、その方の「サラリーマンの給与収入」というところがポイントになります。
普通の家庭であれば給与所得に合わせて生活レベルが設定されているため、サラリーマンの年収をベースに考えてみます。
たとえば、現在年収480万円の方であれば、年間240万円のキャッシュフロー(月額20万円)を目指します。
この水準は、もしもサラリーマンとしての収入が減少してしまっても、大幅に生活レベルを落とすことなく、生活を送ることができる水準です。
たとえば深夜のアルバイト等をしなくても給与収入の減少分は楽にカバーできます。
このキャッシュフローがあることで、精神的にゆとりを持って生活できることは間違いないでしょう。
まずはこのキャッシュフローが黒字でなければ、事業として成り立ちません。
キャッシュフローをいかに上げるかがもっとも重要なことなのです。
そのためには、返済はできるだけ長い期間にし毎月の返済額を抑える、そして経費を減らすことで得られる純収入を上げる、といった工夫が必要です。
サラリーマンにとっての太陽光発電事業は、あくまでも本業の収入が減少したときや、自分の意志でいつでもリタイアできるようにするために行うものです。
ですからまずは、現在の年収の半分程度のキャッシュフローを目指すことが現実的でしょう。
つまり、年収480万円の方が目指す一つのラインとしては、キャッシュフローにして240万円、資産規模にして約7000万円ということになります。
低圧の太陽光発電所に換算すれば、3区画150kWということになります。
次回予定は、
前回は、
【第2回】 どうして「太陽光発電事業」は不況時でも「安定性が高い」といえるのか?
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