前々記事、前記事の続きです。
不具合パネルと同一パネルが無い場合の対応を考える際に
特に考慮すべきことは、以下になるかと思います。
考慮点1、買取価格が下がらないようにする
考慮点2、売電量に支障が無いようにする
考慮点1、買取価格が下がらないようにする
FITの要件に従うことになります。
表の「左記の対象者以外」列が、表中の対象の列です。
⇒パネルのメーカーや種類が変わっても、変換効率が下がっても
良いけど、合計出力が3kwまたは3%超増えたらNG
です。
考慮点2、売電量に支障が無いようにする
マルチストリングパワコンの場合は気にしなくても良いですが、
マルチストリングパワコンで無い場合は、
ストリング間に電圧のばらつきがある場合は、
低い電圧に引っ張られるので、極力各ストリング電圧を
合わせることが必要です。
また、電流値が低いパネルがストリング内に混じると、
そのパネルが電流の流れのボトルネックになるため、
ストリング内のパネルの電流も合わせることが必要です。
これらを踏まえると、方向性は以下3つだと考えています。
方向性1、これを機にパネル全とっかえ
方向性2、
故障パネルを含むストリングの構成パネルを全とっかえ
その際、全とっかえしたパネルのストリング電圧を、
既存のストリング電圧に出来るだけ揃える。
方向性3、
故障パネルと、場合によっては故障していないパネル数枚を外し、
代わりに別のパネル(場合によっては数枚)を入れる。
別のパネルは、外したパネルと同一の電流値を持つパネルを採用する。
かつ、外したパネルの電圧合計を出来るだけ揃える。
方向性3はわかりにくいので、少し補足します
同一の電流値を持つものを採用する
:例えば、セルの大きさが違えば電流値は違うので、
違う大きさのセルのパネルは混ぜられない
例:5インチセルパネルと6インチセルパネルは混ぜられない
電圧合計を揃える
:総セル数を合わせるという意です。
例えば96セルパネル2枚外して、
60セルパネル2枚と72セルパネル1枚入れるとか。
(96×2=60×2+72)
※ただし、「同一の電流値を持つパネルを採用する」要件
があるので、
セルの大きさが揃っていないとNGなので要注意ですが、、
つらつら記しましたが、
売電価格を下げずに、方向性1~3の具体案を出し
その中から、採用案を決めることになります。
今日で書き上げようと思ったのですが、
長くなってしまったので、
明日具体例を書いて終了としたいと思います。
(「方向性」というふわっとした単語を使った理由も併せて記す予定です)
参考になれば幸いです。
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