太陽光業界で話題?になっている某新聞のキャッチ
「荒廃農地で太陽光促進」
ブロガーさんの幾人かの記事を見ていると
「これで転用し放題」
的なトーンが感じられます。
発電事業者としては、そうなって欲しいですよね。わかります(笑)
私の場合、
このブログを前から見ているヒトは推測付いていると思いますが、
「農地転用しやすくなる施策は大反対です」
「耕作放棄地対策として、農地転用を促進する」
これって簡単に記せば
「ダメになったものは諦める」
ってことですよね。
これ、非常に筋の良くない施策です。
「ダメにならない打ち手を打たない限り、新たに次々とダメになる」
からです。
副作用を考えると、更に激マズです。
耕作放棄地でない農地まで、耕作放棄を促し、転用を試みる
悪質ブローカーの暗躍もプンプン匂います。。
太陽光発電事業家としては、次々と適地?が出て来て大歓迎
なのかもしれませんが。
農地としての王道はあくまで、
「農地転用しなくても良い農業を構築し、
農地が耕作放棄地にならないようにする」
(ダメになったものを諦めるのではなく、
ダメにならない打ち手を考える)
が、まずはあるべき施策だと思います。
その上で、
「既に耕作放棄地になってしまっている土地をどうするか」
はあるかと思いますが。
具体的な王道施策は、例えば
〇高収益農業の育成
(売り方、仕入、運営、育て方、作物選定、6次化支援etc)
〇収益の底上げ(含むコスト削減)支援
(ソーラーシェアリング、自家消費etc)
こんな感じでしょうか。
ソーラーシェアリングと言えば、
「農業は甘いもんじゃないと以前書いていたのに、思想が変わったのか
耕作楽勝作物でヒト任せ運用、えせソーラーシェアリングを推奨する」
という主旨のブロガーさんの記事を、最近見かけました。
この耕作楽勝作物を自身で栽培しているわけでも、
ソーラーシェアリングを自身でやったこともなさそうなのに、です。
はっきり言って大迷惑です。
えせソーラーシェアリングの存在には、
農業委員会から、あるいは近隣から、
「農業は方便でしょ、どうせやる気無いんでしょ」
と言われ、追加の書類の提出、説明を強いられるなど、
実際に悪影響を受けてきました。
×耕作放棄地の有効活用どころか、むしろ耕作放棄を促する法改正
×水源保全、保水、治水などを無視した
大規模農地太陽光発電開発を増殖させる法改正
×えせソーラーシェアリングを増殖させる狡い動き
には反対、
〇高収益農業の育成、収益の底上げ(含むコスト削減)支援
に賛成
というのが、本ブログ主の立ち位置です。
参考になれば幸いです。
mole0831さん
コメありがとうございます。
そうですね、、今回のような事業主が
町内の畜産・農家さんともなると、
周りが見方になってくれるとも限らず、
非常に厳しいですね。。
四方囲まれること、そして、
罰則規定が無いとは言え、条例違反
ということであれば、
戦えるとは思います。
ただ、金銭面での解決が落としどころに
なってしまう気はしますが。
まずは法律の無料相談会あたりで
動き方を相談されることをお勧めします。
知己で弁護士さんとか居らっしゃれば、良いのですが。。
yuki2822様
田舎暮し目的で地方へ移住、10年を迎える者です。自宅北側の休耕田に2000㎡を超える太陽光発電設備を設置する計画が持ち上がっています。すでに自宅前には既設ソーラーがあり、今回の事業主は隣接東西の休耕田にもソーラーを設置する意向を持っているようで、このままでは自宅四方をソーラーパネルに囲まれる事態となってしまいます。事業主は町内の畜産・農家で、当家には詳しい事業説明や同意を求める訪問はほとんどないままに説明会を強行、農地転用・発電事業申請をしようとしています。田舎のこととて、自治会・近隣住民も地縁血縁・後難を恐れてか、心情的には共感してくれても無関心、現実の行動にはつながらない状況です。
条例があっても罰則規定がない太陽光発電は、地域・環境との調和を無視する悪質業者であれば難なく設置できる事がわかりました。
世界的時流となっている再生可能エネルギー加速の流れは変わらないでしょうが、そこに住む住民の生活は守られるべきであり、20年以上設置されるソーラー設備の保守・責任を担保するためにも事業主は条例を遵守し、地域の環境や住民生活を尊重する倫理観を持って行動してもらいたいと願っています。
ごましおさん
コメありがとうございます。
跡継ぎ問題は個人事業主が多い農業では、
常に付いて回る問題ですよね。
法人化大規模化による組織体としての最適化は
待った無しなのですが、
既存の農家さんを取りまとめるのは、
一人親方を束ねる位の高難易度な印象です。
価格については、市場が決めることになる
と思っています。
〇どこまで安心安全なものを生産者が提供できるか
〇その対価として、各々の消費者がどこまで払うか
個人的には、
「お金を払ってくれ、敬意を示してくれる人に
それに見合った安全安心を届ける」
という農業が国産農業の道だと思っています。
そして、
「お金を払ってくれ、敬意を示してくれる人は
日本人であるとは限らないですし、
日本在住の方とも限りません」
相対的には日本は貧しくなってきています。
そんな時代はすぐそこまで来ていると思っています。
農地を国有もしくは農業法人でシェアするみたいな形にして個人は使用権を得る感じじゃないと後継ぎ問題が必ず出てきますね。
まあ、言及されているように利益がでれば後継ぎもできるのでしょうが、安く国産作物を買いたい側からするとなんとも難しい問題ですね。
メンテ技師さん
コメありがとうございます。
そうですね、意識改革あるいは意識を持ったヒトや組織体の参入および定着促進がカギだと思います。
副作用対策も重要ですし、
耕作放棄地の定義は政治がらみでいろいろ難しい側面がありますよね。
ここで書くとエセチームやブローカーを助けることになりますので、
この辺りは会った時にお話したいですね。
sun33さん
コメありがとうございます
そうですね、、
「高齢化」は原因だと思いますが、
主要因の結果とも思っています。
「他の産業に比してなぜ高齢化したか」
この原因を改善すれば改善すると思います。
私は「しんどい割に儲からなかったから」が主要因だと思っています。
これを気持ち以外の手段でどうにかすれば
未来が見えてくるのではないでしょうか。
yuki2822様
私は農家に儲けさせる仕組み作りが必要だとは思います。思いますが、農家を経営する(事業主である)と事を本気で考えている人はあまりいない様に思えます。農家になって富を築くぞ、法人可成りするぞって人に滅多にお会いできません。そこの構造及び意識改革が必要かな?とも思えるんです。
それに政府の言うカロリーベースの食料自給率に関しても疑問を持ちます。そりゃ、カロリーベースにすると低い数字が出ますよって思えるんです。
10年以上の耕作放棄地とする等々の文言があればね。ある程度抑え込めるかな?等々。
それに条文を覚えるのが大変になるかもです。
耕作放棄地の最大の理由は、「高齢化」ではないかと思います。わが村には、農業する若者は、いなくなりつつあります。私の施設も昔しは、パイン畑でした。それで一大財産を築いた家系です。
良いものを作っても売れないと言う状況もあります。農業と言うのは、そんな生易しいものではないと言うのが私の経験です。気持ちだけでは、続きません。