「餅は餅屋」のリスク話、機能させるためのコツ
餅は餅屋、一見正しく思えるかもしれません。
ですが、私の感覚としては、
「一定の条件を満たさないと間違い」だと思っています
投資の教科書的なものに、定番で書かれていること
「自分で手を動かさない仕組み作りが大切」
ここから派生するのだと思うのですが、
〇自分で、なんでもかんでも手を動かしてはいけない
〇プロに頼むことで、成果も上がるし、
自分の時間も出来る
⇒「餅は餅屋」
この論旨展開自体は、間違いでは無いと思います。
ただ、「餅は餅屋」を金言として、
自分の手を使わないことを正とする、ヒトの考えや成果物は
疑ってかかったほうが良い、と思っています。
というのは、私の経験上、「餅は餅屋」を言うヒトの多くは、
(もちろん、全員ではありませんが)
「ただの丸投げの正当化」
だからです。
丸投げ君のオーダーは、的外れなことが多いですし、
当事者意識が無いことが、伝わってきますので、
餅屋は、一生懸命には動いてくれません。
・相手に、自分で出来ない事を見透かされ、
露骨にやる気ないことが伝わってくるか、
・面従腹背か、
・そのまま、更に別の三流餅屋に下請け或いは更に孫請け発注される
のが関の山ってところでしょうか。
それは餅屋の選択を誤ったから、と思われるかもしれませんが、
・ある程度の力量が無いと、良い餅屋、悪い餅屋の判断が出来ません
・ヒトは感情の動物です。どんなヒトでも、相手によって、
多かれ少なかれ、提供品質が変わってきます
丸投げ君、口だけ君では、
良い餅屋を選べなかったり、餅屋が一生懸命働いてくれず、
「餅は餅屋」は誤った判断、結果になる可能性が高いです。
「餅は餅屋」を正しく機能させるには、
・それなりの力量を持ち(納品物がショボければバレると思わせる)、
・姿勢を示す(このヒトの為なら良い物を出してあげたいと思ってもらう)
必要があります。
つまり、餅屋になるだけの、知見や技量、と、行動と覚悟を示すヒトには
餅屋は良い動きをしてくれると思います。
そういうヒトは、良い餅屋を見分けられるようになります。
勿論、別のマネジメントスキルで、餅屋を正しく制御する方法もあります。
ただ私は、ニアリー餅屋になる方法が一番機能すると思っています。
余談ですが、私の周りで、これは優秀と思う投資家を見ていると、
〇案外自分で動いています
〇自分で動いていないヒトには、
実は、優秀かつ忠誠心厚い腹心が居て、腹心が動いています。
参考になれば幸いです。
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