【茨城で体感】12月8日青森沖地震、揺れが長すぎて震災を思い出した夜 マグニチュードと揺れ時間の関係は?
2025年12月8日、23時15分ごろ。
もう寝ようかと思っていた静かな夜に、あの嫌な感覚が襲ってきました。
「……揺れてる?」
最初はめまいかと思いました。
しかし、私の住む茨城県の古い戸建が、ミシミシ、ギシギシと軋む音を立て始め、それが地震であることを告げていました。
体感では、震度1〜2程度。決して大きな揺れではありません。
ですが、「揺れている時間」が異様に長く感じませんでしたか?
体感で約1分間。縦揺れとも横揺れとも判断できないような、振れ幅の大きな揺れに、東日本大震災(3.11)の記憶がフラッシュバックし、怖くなりました。
今回は、この「不気味に長い揺れ」の正体と、マグニチュードと揺れ時間の関係について、私なりに調べて納得したことを共有します。
1. 【実録】茨城の古い戸建で感じた「終わらない1分間」
今回の地震の震源は「青森県東方沖」。
茨城からはかなり距離がありますが、それでも関東全域で揺れが観測されました。
私が恐怖を感じたポイントは、揺れの強さではなく「長さ」と「音」です。
- ガタガタではなく、まるで巨人が建物を掴んで揺らしているような振れ幅の大きな揺れ
- 古い建物全体が「ミシッ…ミシッ…」と悲鳴を上げるような音
時計を見ていたわけではありませんが、体感では優に1分以上は揺れていた気がします。
「このまま強くなるんじゃないか?」「まさか、どこかで大地震が起きているんじゃ…」
震度1や2であっても、この「長い揺れ」により、かつての震災を思い出してしまいました。
2. なぜ今回の地震はあんなに長く揺れたのか?
気になって調べてみたところ、今回のような揺れ方には明確な理由がありました。
キーワードは「震源との距離」と「マグニチュードの大きさ」です。
① 遠くの地震ほど、揺れは「長く、ゆっくり」になる
地震波には、カタカタ揺らす「速い波(短周期)」と、ユラユラ揺らす「遅い波(長周期)」があります。
震源が遠い場合、細かい揺れは途中で減衰して消えてしまいますが、ゆったりとした大きな波は遠くまで届きやすいという性質があります。
青森沖という遠い場所で発生したため、茨城に届く頃には「不気味な横揺れ」だけが残り、それが長く続いたようです。
② マグニチュードが大きい=揺れる時間が長い
ここが一番知りたかった点です。
「マグニチュード(地震の規模)が大きいほど、揺れる時間は長くなるのか?」
答えは「YES」です。
マグニチュードとは、地下の岩盤(断層)が破壊された規模のことです。
当然、破壊される岩盤が大きければ大きいほど、破壊にかかる時間(=揺れを生み出す時間)も長くなります。
【マグニチュードと断層破壊時間の目安】
- M7クラス:約10〜20秒
- M8クラス:約1分
- M9クラス(3.11):約3分以上
今回の地震も規模が比較的大きかったため、そもそもの揺れが長く、さらに距離による影響で、私たちの体感時間はさらに伸びたのだと考えられます。
3. 建物が軋む音は「共振」のせいかもしれない
私が住んでいるような古い建物や、高層階は、この「ゆっくりした長い揺れ」と相性が悪いです(悪い意味で)。
建物の揺れやすいリズムと地震波が一致してしまうと、震度が小さくても大きく揺さぶられる「共振」という現象が起きます。
「ミシミシ」というあの嫌な音は、建物全体がしなるように揺さぶられていた証拠かもしれません。
崩れる心配はないレベルとはいえ、精神衛生上、本当によくない音ですよね…。
4. まとめ:怖さを感じたら、それは「正解」の反応です
震度1や2で怖がるなんて、大げさかな?
そう思う必要はありません。
長く続く揺れに対して「これはヤバいかも」と警戒し、身構えることができたのは、私たちが過去の経験から学んでいる証拠です。
3.11の記憶が蘇って辛くなることもありますが、それは「生き残るための本能」が正常に働いているということです。
昨夜の揺れで目が冴えてしまった方も多いと思います。
防災リュックの中身が期限切れになっていないか、冬の寒さ対策用品も、今のうちに確認しておきましょう。
大きな地震につながらないことを祈ります。
【参考文献・出典】
この記事の地震の規模やメカニズムに関する記述は、以下の公的機関の情報に基づいています。
- 気象庁:地震情報
(最新の地震情報、震度、マグニチュードの定義に関する公式情報) - 防災科学技術研究所(NIED):長周期地震動とは
(遠くの地震で揺れが長く、ゆっくりになるメカニズムに関する専門情報) - 内閣府 防災情報のページ:地震の基礎知識
(マグニチュードの規模と断層破壊、揺れ時間の相関関係に関する資料)
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