水田農家にとって、避けて通れないのが「水管理」のコストです。特に井戸ポンプを使っている場合、毎月の電気代が経営をじわじわと圧迫します。
私の地域では、三相(動力)ポンプで井戸から給水すると、天候や圃場の性質にもよりますが、1反あたり年間約1万円ほどの電気代がかかってるところがあります。
これが仮に10反(1ヘクタール)規模になれば、年間10万円の出費。 20年続ければ200万円。これは無視できない数字です。
そこで、太陽光発電を使ってこの電気代を「完全オフグリッド」でゼロにする計画を考えてみました。
投資回収はわずか数年?「蓄電池なし」の合理性
オフグリッドと聞くと「高い蓄電池が必要では?」と思われがちですが、農業用ポンプに限っては「蓄電池なし」合理的かもしれません。
日中だけ揚水する: 太陽が出ている間だけポンプを回し、水田に水を貯める
蓄電が不要で既設のポンプを活用できれば、新たに必要なものはパネルとインバーター。
仮に電気代が年間10万円、設置コストが30万円(根拠なし)だとすると、3年で回収が出来ます。
最大の壁:三相200V対応のソーラーインバーター
妄想は完璧ですが、現実には大きなハードルが一つあります。それは「三相200V対応のソーラー用インバーターが国内で一般販売されていない」ことです。
通常の売電用パワコンは、電力会社の電網(グリッド)がないと動作しません。一方で、DC(太陽光の直流)を直接三相AC(交流)に変換し、かつ日射量に合わせて回転数を制御する「専用インバーター」は、海外(特に農業用ソーラーポンプが盛んな地域)では一般的ですが、日本では入手経路が限られます。
- 海外通販(AliExpressや専門サイト)での個人輸入
- オフグリッド電源専門の代理店への相談
知識がある人なら海外からパーツを揃えてDIYできますが、ここが最も悩ましい点です。
自動化とモニタリング
今回のプランは「日中に回しっぱなし」というシンプルなものですが、拡張余地としては。
- 水位計との連動: 水田の水位が一定以下になったら稼働、満水なら停止。
- スマホでの遠隔監視: 離れた場所からポンプの動作状況を確認。
やりすぎるとコストが跳ね上がりますが、まずは現地でスイッチ入り切りで「太陽光で直接ポンプを回す」というシステムが構築できれば十分ということで。
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