一昨日、昨日の続き
【経産省がさ入れ?対応】架台の後付け補強手段として特殊な杭の評価を開始しましたーその1
【経産省がさ入れ?対応】架台の後付け補強手段として特殊な杭の評価を開始しましたーその2
昨日までで、特殊杭「くい丸」の引抜強度は、
この発電所のアレイのあおり風に対応出来る可能性大
という判断になっています。
しかしながら、くい丸の引抜強度をアレイに活用するには、
くい丸とアレイを接続する必要があります。
くい丸の担当者さんと、
強度や施工性、資材費の観点から、現地でモノを見たり、
資材をアレイにあてがったりしながら、
平行してこの発電所の施工会社社長と電話でやり取りしながら、
たたき台として決めたのが、下の形態になります。
※本番ではもっと基礎足に近いところに付ける予定です
※どの基礎足に付けるか、付ける場合何本付けるか、
複数本付ける場合、どの程度間隔を空けるかは、
引抜試験と強度計算の結果に依ります。
強度計算の結果、十分な強度が担保出来ない場合は、
別の接続方法を検討することになりますが、
この案の施工性を先行して評価するため、
くい丸にも、杭打機にも素人な私が施工することにしました。
⇒施工結果
・くい丸を打ち込む前に、クランプで最終接続形態を作り、
くい丸を打ち込む位置を特定した上で施工すれば
ひとりでも施工は難しくない
という判断になりました。
※最初、施工性を優先し、目見当でくい丸を打ち込んだのですが、
くい丸とアレイの単管の距離と、クランプのサイズが合わず
接続できませんでした。
くい丸にも杭打機にも慣れているヒトなら、目見当で施工性高い
作業は出来るかもしれませんが、
想定工数としては、私の手順で考えることにしました。
(5分/1本、マージンを見て10本/1時間ってとこでしょうか)
【いったんのまとめ】
〇強度、施工性とも、本アレイへの補強として、特殊杭「くい丸」が
対応ソリューションとしての可能性が高いと判断できる
〇今後については、
・後日行う、正式な引抜強度測定値をもって、
現状のアレイの強度計算書と比較し、
どこに、くい丸を何本打ち込むかを決める
・並行して、油圧式の杭打機で、より容易により深く
杭を打ち込めるかどうかやってみる
こととなりました。
コンクリートでの対応よりも安価で、
本現場は平坦ですが、傾斜地ではコンクリートでの対応が極めて難しいと
思われるため、
くい丸は非常に有望な、杭架台に対する補強ソリューション
だと思っています。
(メーカーの回し者ではありませんが (笑))
参考になれば幸いです。
sun33さん
コメありがとうございます
ドブメッキ、確かに必須ですね。
実際錆びてるジョイントあります。
値段は2倍といっても、元の金額からすると支出はそれほど増えませんし。
スクリューネジは杭業者さんに訊いてみます。
滑り対策、確かに必要な気がしますので。
クランプについては、鉄製ではなく(錆び問題)
「ドブ付け」を推奨します。値段は2倍かな。
クランプは、強く固定しても表面を削って滑りますのでスクリューネジで固定する事を推奨します。
風のエネルギー計算は、例えば50mの風が吹いた時に耐えられるかではなく、50mの風が3日続いた時に持ちこたえるか(蓄積エネルギー)、返し風(逆ベクトル)もあります。宮古島で50mの台風が3日停滞した事があり、風力発電機が全て倒壊しました。
私の施設では、50mの台風が3個連続で通過した事がありました。異常気象で本土でもそれが現実のものとなっています。