FIPの下駄の有難みは、
金額「幅」ではなく、金額「率」だと思うから。
これから始まるFIP、買取価格の考え方は
資源エネルギー庁HPの説明によると
「再エネ発電事業者が卸市場などで売電したとき、
その売電価格に対して一定のプレミアム(補助額)
を上乗せすることで再エネ導入を促進します。」
とあります。いろいろ説明がありますが、図からは、
各種市場価格に一定「額」を上乗せする
ように読み取れます。
FITという、需要(≒価値)に無関係で販売価格が決まるという、
ビジネスの基本を無視した制度から、
需要(≒価値)と連動した販売価格に移行するという点では、
考え方としては、FIPの方が、大幅にあるべき姿になったと、
個人的には思っています。
もっとも、あくまでFITよりFIPのほうが考え方としてはマシ
という意であって、
経産省の後出しじゃんけんぶりからは、
経産省の制度に頼ったビジネス自体、リスクが高いので
FIPよりも、行政のコントロール外になる、non-FITのほうが、
ビジネス的に安心できると思っていますが。
(行政が絡むと信頼性が下がるってどうやねん、、
って思いますが、現実は(汗))
話を元に戻すと、私がFIPに対して、今一つだなって
思っていることは、
FIPへの、市場価格からの下駄の履かせ方が、
金額「幅」になっており、金額「率」になっていないことです。
例えば、以下は11月4日のJEPX価格グラフですが
10円を切っている時から、40円オーバーまで
同じ電気という商材なのに、激しく価格が変動しています。
得した感、損した感って、
金額幅ではなく、金額率に依存すると思うのですが
いかがでしょうか。
例えば、供給側目線でのうれしさを記すと、
9円で売れるところが10円で売れる
>> 40円で売れるところが41円で売れる
ですよね。
市場目線での価値は、逆に、
安い時間がさらに安くなる >> 高い時間がマシになる
だとも思っています。
これらを考えると、下駄の履かせ方は
金額「幅」ではなく、金額「率」のほうが、機能する
(例、10%の下駄
9円の時間 ⇒ 9.9円
40円の時間 ⇒ 44円)
というのが私の考えです。
参考になれば幸いです。
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